画家として成長するにはいろんな制作方法があると思います。
多くの画家たちは、自分のオリジナリティーある創造力だけで絵を描こうとしますが、
なかなか凡人の力が及ぶ領域ではありません。
一から自分の頭で創造して描いた巨匠はそういませんし、そうなるとミケランジェロやダ・ヴィンチなどの偉大な天才レベルになってしまいます。
1000年に一度出るかわからない天才レベルの発想なんて、我々には期待できませんよね。
でも、その天才たちから技術を盗んで天才になっている巨匠もいます。
同時代の画家ラファエロです。
彼は師匠のペルジーノを合わせた3人の画家から技術を盗んで、歴史に残る偉大な画家になりました。
絵の技術を盗むとは、いったいどういうことなのか?!
模倣と技術を盗むのは違う
絵をそのまま模倣して学ぶのはいい勉強法の一つです。
そこから画家の本質を全て理解できるから。
でも、間違って模倣した絵を発表することはよくないとです。
本人がその気でなくても、贋作と勘違いされることもありますので、、、
模倣と絵の技術を盗むのは、少し学ぶ角度が違います。

模倣は模写を意味し、ただ真似るだけですが、「盗む」というのは絵の要素の何かを自分のものにするということです。
技術的なことのほかに、ビジョンやイマジネーション、テーマなど新しい方法や過去の情報などあらゆるものがあります。
盗むとは知識を得て、自分の中で組み合わせて新しい形にすることを言います。
絵を早く上達したければ技術を盗め!
絵画的思想や方法論、美の世界は個人的に形成されていくものですが、
多くの人が悩むことの多くは「描く方法と見せ方」です。
特にテーマによっては画面構成に時間がかかり、いろんな試行錯誤をしなければいけない。
自分のレベルと考えが合わない場合や技術的なことで追いつかない場合は、とにかく目指す画風の技術を盗むことです。

盗むことでとりあえず自分のものにして、そこから新たな始まりも期待できるからですね。
絵は1つの技術だけではなく、いくつかの技法を盗むことで早く上達できます。
今の自分にできることから始めると、楽に順序良く上達できるようになります。
できるだけ、一つのことにこだわることのないようにしましょう。
盗むのが上手な人は画家に向いている
巨匠の中には盗むのが上手い画家がいました。
というか、歴代の画家たちは皆盗んで巨匠になっていますけど。
特に有名な画家たちには、ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、デューラー、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ベラスケス、レンブラント、フェルメール、アングル、ドラクロワ、ターナー、ロセッティ、ゴッホ、ピカソ、ダリ、マネ、サージェント、バルテュスなど、特に盗んでそれを超える名画を生み出しています。
器用な人、絵画上手い人に限らず、盗む技術と自分の描く世界が一致してこそ、その成果を生み出すことができるのです。

盗んだ技術を組み合わせてスタイル作る
成功する画家は、盗んだ数多くのあらゆる技術を組合せて一つの絵画世界を創り上げます。
そうすることで絵画世界が明確になってくると、自分だけのオリジナルスタイルが生まれる。
その人その求めるものによって、盗んだ技術の何が前面に出るかはわかりません。

例えばダリは、名画に登場する人物をキャラクター化したり、技法も印象派、キュビズム、古典様式、アカデミズム、ギリシャ思想、デフォルメ、原子物理学など、いろんなことを自分の時代の表現と組み合わせて作品にしています。
方法は人それぞれですが、組み合わせるものは自分の芸術的なセンスにかかっています。
その新たな表現方法が、上手く表現できると貴方は確実な自分独自の絵画を生み出していけるでしょう。
まとめ
絵の技術を盗むには、いろんな名画や現代アートに通じていないといけません。
絵に詳しくないと、盗むことが出来ないということではありませんが、
その情報量が貴方を救うかもしえれないからです。
初心者で今から絵を描く人は、自分が好きな画家を3人ほど選んで全てを研究してみるといいと思います。
好きな画家の何に心惹かれるのかを十分理解することから始めてみましょう。
絵を理解することと同時に、自分を理解していかないと絵で何かを表現することは難しいと思いますので
じっくり好きな画家から盗んでくださいね。
そしてそこから自分の表現方法を見つけていきましょう!
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