絵を描く手順を選ぼう!

はじめて油絵を描く人が困ることは、

やはり油絵具の使用方法と、描き方だと思います。

油絵の描き方と言っても色々ありすぎますが、

基本的な方法というのはあります。

この基本的方法も沢山あるので初心者にオススメの方法を紹介します。

 

タブロー制作の基本手順

タブロー制作はキャンバスや板などに描いた絵画のことです。

油彩画はイメージ画(下絵)を描いて作品にするための準備をして、

それをキャンバスに描きます。

キャンバスにはジェッソなどで下地を塗る方法と、

市販のキャンバスをそのまま使用する2つの方法があります。

自分の制作目的に合わせて支特体を選ぶのが良いでしょう。

キャンバスに作品の形を描き、下塗り、中塗り、上塗りを終えて仕上げます。

最後にサインを入れて保護用のニスを塗って完成。

絵の具は3段階の手順と思って下さい。

 

下描きはどうする?

はじめに白または有色のキャンバスに下描きして形を描く場合、

どのようにするのか?

形を描く場合は鉛筆か木炭を使うのが一般的です。

ほかに墨汁やパステルなどを使う人もいる。

形を描き終えるとフキ去チーフスプレーで

描画したデッサンが消えないように定着させます。

次に鉛筆で形を描いた上から油彩を使いデッサンをまた上なぞる。

(このときペンティングオイルに揮発性油を多め入れたオイルで描くのが一般的。)

下描きはモノトーンの色調で下描きするのが一般的方法ですが、

もう一つの方法はそのまま色を塗るという方法もある。

下塗りを終えると何日か乾かして、次に色を入れていく。

下描きした絵はしっかり時間をかけて乾かしましょう。

 

中描きでモデリング

下描きを終えると次に中描きしていきます。

油絵は塗っていくように見えますが、塗る=描くと思って下さい。

色を使って描いていくという考え方で絵を制作していきましょう。

塗り絵という感覚より色を使って描くという意識が大事です。

なるべく大きめの筆を遣い、中描きを進めて絵具で作品のボリューム感を出していく。

油絵の魅力はもっちりした絵具の質感です。

色を入れていくときは、固有色に近い色で色分けして画面全体をよく見ましょう!

 

 

本描きと仕上げ

本描きでは細部の細かい部分などの神経を使う仕事をしていきます。

本描きを終えて、最後の段階で絵を仕上げに入る。

最後は自分の絵の雰囲気に必要な色をチェックしましょう。

画面全体の色と形をよく見て最終点検をしていきます。

不要な部分がないか、もっと効果的な色が必要かなど、

作家として真剣に作品を完成させてください!

自分が「これ以上は描けない」、「これでいい!!」と思えたら完成です。

完成したら最後に絵にサインを入れましょう。

できるだけサインは絵の邪魔にならない部分に入れてくださいね。

保護用のニスは油絵が完成して1年後に塗ります。

乾いた後にすぐにニスを塗りたい場合は市販のスプレーニスを使うと良い。

 

まとめ

今回は簡単に油絵の制作手順を書きました。

もっと詳しく知りたい人は参考書なども販売されているので、

詳しく知りたい場合は図書館などで調べてみるか参考書を購入してみよう。

油絵具は描いて乾かして、描いて乾かす、初心者は段階的な

手順を決めて描くほうが描きやすいでしょう。

絵の具はなるべく濁らないように注意して下さいね。

描いて行くうちに自分の好みの手順というものが見つかるはずです。

色んな絵を見てどのように作品を描いているのかを考えて、

自分で実践してみて下さい。

 

ABOUTこの記事をかいた人

画家活動をしています。西洋絵画を専門としていますが、東洋美術や歴史、文化が大好きです。 現在は、独学で絵を学ぶ人と、絵画コレクター、絵画と芸術を愛する人のためのブログを書いています。 頑張ってブログ更新していますので、「友達はスフィンクス」をよろしくお願いします。