僕は絵を描いて、何かしたいと考えたのは20歳くらいでした。
何か自分にできることはないものか?
研究所でデッサンを学び、独学で油絵を描いて活動していました。
同じような仲間はたくさんいましたが、あきらめてリタイアする人が8割でした。
画家を目指す人は、このことをよく考えて、絵の道に進んでください。
ですが、今は昔と違い情報社会なので、昔の人達より100倍有利だと思うのでトライしてみてください。
僕の辛い経験をもとに、これから画家を目指す人が無駄に遠い道を歩まないように書いてみました。
参考程度に読んでください。
画家生活を始める前に自分の夢について考えてみよう
人それぞれ絵にたいする思いや感じ方、考え方は違いますが、結局やることはたいして変わりません。
絵を通して何をしたいのか、どのような自分になるのか。
画家になる前に自分の夢について明確な答えを出せるかを、一度考えてみるのもいいかもしれません。
絵を描くきっかけは大切
なぜ絵を描きたいのか、またどうして描くのか・・・
楽しいから、描いていると無心になれるからと、喜びを感じるところが大きいのではないでしょうか?!
どんな理由であろうと、絵を描くきっかけを忘れないようにしましょう。
絵の勉強法や知識を得る方法
現在絵を学ぶ環境は、昔に比べて飛躍的にに増えています。
大学や専門学校、研究所、絵画教室、カルチャー教室、個人有料講座、家庭教師、セミナー・・・・・・
ネットによる情報も勉強になり、昔に比べると、無料で学べます。
昔は、名画や最新アートの写真や情報を探すだけで、無駄な時間を使っていたのですが、今ではネットで誰でも自由に学べて楽に知識が得られます。
画家は実践と経験から成長する
絵がまだ下手で画力がないと悩む人が多いのですが、実践と経験で人は成長するのであまり気にせず、前に進むことが大切です。
絵は描いて失敗と考えず、一枚描いて一か所でも上手くできていれば成功したと考えて、それを積み重ねると自然に上達していきます。
失敗した部分を分析して考えて修正を繰り返すと成長につながります。
次回はさらにいい絵が描けると考えましょう。
画家生活を始めるには何からすべきか?
まずは道具をそろえて、できることから始めましょう。
一日何か一つでいいので絵に関係することをして、制作するまでに必要な基礎的な勉強を1時間~6時間の間で、休憩をはさんで実践することです。
時間は自分の都合と、集中力と体力次第で調節してください。
(僕の木炭画)
なかなか描けない日々から抜け出す
はっきりいって描けない時は描かない方がいい。
描いても他の道具を使ってみたりして、遊んでみることで気がまぎれて、何かヒントを得ることになるかもしれません。
また、素描をたくさん描いて、自分の考えをまとめてみたりするのもいいと思います。
描けない時は、普段の実力を発揮できないことが多く、絵をつぶしてしまいさらに落ち込むことになりかねない。
誰でも憧れと現実の違いを感ている
画家になる夢を持ち、絵の世界に飛び込んでみて、絵が上手い人が多いことに驚くと思います。
初めから上手い人もいますが、2、3年で化けるほどに上手くなる人もいるもので、人間ってすごんだと感じたりもしました。
日本でも現実的に、画家の世界は厳しいのですが、欧米はさらに厳しい評価をします。
ここで憧れと現実の違いを感じることになりますが、粘り強く描き続けていくことで、評価される作品を生み出すことも可能です。
絵画制作の難しさをなめてはいけない
絵画の制作を続けることは、継続的に自身のテーマを描き続けなければなりません。
一つのテーマのストーリーによって作家の考えやメッセージを、作品で見る人に伝えなければならないからです。
この作品のテーマを描き続ける仕事は、多くの画家に試練をもたらします。
どのような絵でも描き続けるのは大変な事だと覚悟が必要です。
絵の独学の良し悪しはある
独学は悪くはないが、抜け落ちているスキルを一つずつ拾う作業が出てきます。
研究熱心な人には独学でも問題はないと言えるでしょう。
サポートしてくれる人がいれば、さらに独学でも早く成長できます。
自分に合う画材を選ぶことは今後の自分に影響する
画家になるには、自分が使う画材を選ぶ必要があります。
一度の画材や方法が自分に合っているかを確かめてみるといいでしょう。
画材が合っていなければ思っている表現ができないことも考えられます。
絵のテーマと画風を決める
人によって、これは違いが出るのですが、テーマが決まっている方が、絵を描き続けやすいと言えます。
テーマは重要なのは、それが自分自身を表すことになるからです。
画力と目指す画風は、自分の絵を描き続けるうちに解決していきますが、色彩とタッチは生れついての感性なので、あなた独自のものになるでしょう。
「最高の画材」油絵を独学で始める厳しさ
油彩は素晴らしい画材でみんなが憧れる道具ですが、伝統がある画材なので、独学で始めると結構わからないことが多いと思います。
ですが、最初はみんな独学の人も多いので、あきらめずに資料を基に学んで描いてみるといいでしょう。
水性絵の具との違いは、オイルを使うところです。
乾性油と樹脂の勉強が大切になります。
油絵はどれくらいで上達できるのか?うまくなる考え方とは・・・
画家は自分の哲学を持つことが大事
画家は何をどう描こうとかまいませんが、自分の哲学を持たなければならないと思います。
自分の中の元となる部分を、絵筆を通して表現する考えです。
自分の世界観、考えや理論を形と色彩で表現することです。
絵画の絵の具は、自分の魂いの一部になる。
初心者は遠回りしない考え方が得をする
初心者は遠回りをしないように、自分の進む道の導線を意識する必要があります。
これは大切なことで、導線をきっちり決めていないと、寄り道をすることになるからです。
自分のビジョンをしっかり持つことが成功への近道です。
基礎を習得すればあとは自由に描ける
抽象画やイラスト、を描くからといってデッサンや基礎勉強をしないという画家が昔多かったのですが・・・
それは大きな間違いで、巨匠を参考にしてもデッサンや造形をきっちりマスターしている画家は、抽象画を描いても筆の使い方や色彩、絵の具の乗せ方、構成を造形的に捉えていて、絵に厚みを感じます。
基礎をしていなかった画家たちの絵は、いまでは時代遅れになり、現在になって基礎を勉強し直している始末です。
絵は真似ることから自分らしく・・・
名画や前衛美術に影響を受けない画家はいません。
影響やヒントを得て真似て形にしたり、テクニックを盗むなど、初心者はだれもがこのように勉強して、経験を積みます。
ですが、まねてばかりいても巨匠や憧れの絵を超えることは不可能なので、そこから自分のオリジナリティーを作っていかなければなりません。
ドラクロワやアングルもルーベンスやラファエロの絵を見て学んでいます。
絵画で独自の世界観とオリジナリティーを引き出そう!
基礎が出来てきたころから、自分の世界観に意識を集中して独自の絵画を生み出していきましょう。
自分の個性とオリジナリティーあふれる世界を描く事が自分の使命だと考えてください。
「油絵の描き方」を知れば独自の「スタイル」を作り上げることができる
「アート界」の中での自分を作り上げる
独自の作品が描けるようになっていけば、大きな作品も描いて行きましょう。
小さな作品ばかりでは、自分の実力を見せることはできません。
最初は、展覧会によってサイズは違うので、自分が実力を出し切れるサイズを決めて出品します。
アート全体の中での自分の「ポジション」を決めよう!
現在アートの種類は多いので、どの分野が自分の絵を発表する場所なのか把握しなければ、相手にしてもらえないし、見てもらえません。
「自分はこのような作家だ」と、まわりにアピールしていく必要があります。
どのように発表して活動するのか、画家としての自分の「ポジション」を決めましょう。
一匹オオカミか?集団活動か?
個展を中心に活動をしている画家と、公募展を中心に活動している画家の二通りの画家活動がアジアでの活動方法になります。
昔は一匹オオカミか集団活動かと言われていましたが、最近は若い人の公募展離れが始まっているようです。
ヨーロッパでは、個人活動と、グループ展を両立する形が多いようです。
仲間とメンターは必要
個人で絵を描き続けるのはいいのですが、やはり早く画家になりたければ支えて相談できる仲間や、メンターがいる方が不安や苦しみを少なくしてくれるので必要と言えます。
助言をしてくれる人がいるのといないとでは、結果に大きな違いが生まれるからです。
これからの未来の画家活動とは?!
世の中には幸せな画家生活を目指す人がたくさんいます。
世界全般でみると、アート業界の人気は勢いがあり、世界のあらゆる国の画家たちが活躍しています。
アジアも中国やシンガポール、韓国などがアートに力を入れ始めている中、日本は先進国でありながらその中でも目立つことがありません。
日本人アーティストは世界全般に見ても、まだまだ伸びていく傾向にあり期待がもてる一方、社会的にアーティストを受け入れる体制が整っていないのが現状です。
日本人は絵を購入する人より、絵を描く人の方が多いので、世界的に見ても日本人は器用な民族だと言えるでしょう。
なので、これから絵画を始める若い人は日本での市場形成が実現するまでは、英語力を磨き海外を中心に活躍することが大事になります。
まとめ
これから画家を目指す人のために、簡単に僕の経験で感じたことえを書いてみました。
独学で、画家を目指すことはできますが、根性と努力と観察力、継続力が必要です。
画家になるまで、10年、20年頑張って成功した普通の素人もいるので、諦めず努力することで夢はかなえられると思います。
誰が有名な画家になるかわかりません。
みんなにチャンスはあります。
・「絵のテーマと表現」は、その人にとってわかりやすい形がある