「ギャラリー」と「アートビジネス」の関係

現代アートの意味は、「現在に作られたアート」を意味します。

我々の日常的な社会、政治や経済と、アートと密接に関係しています。

現代アートの表現は、今現在の延長線上にあり、誰もが共有できるものなのですが、ほとんどの人達が「意味不明」、「興味がない」、「理解できない」という具合でアートに関する興味が薄いように感じます。

たしかに、見るだけではわかりずらい作品もありますが・・・・

また、日本のアート業界があまりにも閉鎖的だという意見は多い。

このことは、僕自身も、アートの世界に入ったときから感じていたことです。

なんだか、隠れて営業しているようにも感じられました。

そこで、ひとつの知識として、日本のギャラリーや画廊にの内情について考えてみました。

 

日本の「画廊」と「ギャラリー」のイメージ

画廊やギャラリーは、なんだか敷居が高く感じて、どうも入りづらいことがよくあります。

なんだか、「入っていいのかな?」という雰囲気がある画廊やギャラリーが多いのは確かです。

美術鑑賞というのは、静かな場所を選びなぜか人通りが少ないところにあります。

昭和の時代から、『一見さんお断り』のような近寄りがたいオーラを感じる画廊やギャラリーが多かったことを思い出します。

僕が20代のころ、関西にも画廊やギャラリーは多かったのですが、景気の悪化で8割の画廊やギャラリーが消えてしまいました。

かつては、パリを目指していた大阪の街は、今ではその面影すらありません。

画廊やギャラリーのオーナーも、高齢になり亡くなってしまい名店も消えてしまったのは悲しいいことです。

 

「画商」と「ギャラリスト」

・画商とは17世紀のバロック時代、ヨーロッパで誕生し、王侯貴族と教会に画家や名作を紹介して、ヨーロッパ中の作品を売買していました。

それが、細分化して一般市民の富裕層を中心に、画家と顧客を仲介する役割に変わっていきました。

・19世紀にイギリスにもありましたが、第二次世界大戦後にアメリカでまた違う形の、現代アートを紹介する環境が生まれ現在のギャラリーという位置づけになります。

ギャラリストは、展示空間を利用して芸術家の展覧会を企画するというところが、画商との大きな違いになります。

 

「画廊」と「ギャラリー」の仕事内容

・画廊の仕事

デパートの美術画廊で有名作家を紹介したり、業者間で売買する、顧客やコレクターに訪問販売など様々です。

画商は、コレクター重視の立場で営業する営業ビジネスといえます。

・ギャラリーの仕事

企画ギャラリーの仕事は、自分のギャラリーで個展をしたり、ギャラリストが選んだ作家を紹介していき、新たなアーティストの発掘とそのアートの価値を高める仕事になります。

芸能プロダクションのプロデューサーのように、アーティストのマネージメント業者のようなサポート業になります。

 

アートビジネスは、景気で売れる作品がかわる

バブル崩壊後の日本のアートマーケットは冷えきり、関西でも多くの画廊やギャラリーがつぶれていくという最悪の事態におちいりました。

そのころ、画家を辞めた人も多く、悲惨なお話も僕の耳に入ってきました。

僕の知り合いの画廊を営んでいるいた人は、法律の仕事に転職したりと人気があった画廊も辞めてしまっています。

ですが、その不景気を乗り切った画廊やギャラリーは、不景気をチャンスに若い新人アーティストを売りに出したりしていました。

高額な絵は売れない場合、安い絵を求める人が増えていたことも関係しますが、コレクターとギャラリーにはチャンスともいえる時期だったといえます。

アートマーケットも景気のサイクルがあり、浮き沈みがある業界で、経済と大きく関係します。

 

 

欧米アート市場

日本と違い、欧米ではどのような作品でも売れます。

というのも、絵の各分野の専門店が立ち並んでいるとからです。

動物画専門とか、地図の絵専門、肖像画専門、植物専門とあらゆる分野の、画廊やギャラリーがあるので各コレクターやお客さんがいるということになります。

そして、新しいタイプの絵から安い粗末な絵、落書きのような作品まであり、日本のような特定の画壇の作家の作品だけが売れるのではありません。

現に、僕の知り合いの女性は、ミラノで個展をして雨の日に老夫婦がギャラリーに訪れ、100号の大作をすぐに購入していったそうです。

日本では絶対に売れない無名の画家の100号の大作を、ギャラリーに入って10分ほどで購入することに決めたと言います。

そのギャラリーの個展中は毎日雨で、ギャラリーの天上は、雨漏りしていてバケツを置いていたという、日本では考えられない事ですが、そんなギャラリーでも絵はほとんど売れたと言っていました。

 

世界中に広がった新たなアート企画

日本人の作品は、パリやニューヨーク、中国でよく売れると聞きます。

確かに最近では、日本人や中国人アーティストの作品が海外でも高値で取引されています。

また、フランスのアパートを改造して、各部屋をギャラリーとアーティストのアトリエにしている面白い町もあり、最近ではホテルの部屋をギャラリーにしてイベントをする気楽な鑑賞方法を取りこんで、一般の若い人たちをアートの世界に呼び込む試みが注目されています。

この企画は、世界各国で行われ、ホテルとギャラリストによるコラボ企画といえます。

ホテルに泊まってもらいアート鑑賞もできるというコンセプトで、またたく間に世界に広がりました。

 

ギャラリービジネスに重要なこと

ギャラリービジネスは、専属のアーティストや、いろんなアート企画を執り行うギャラリーと、一般人の展覧会場を提供する貸しギャラリーがあります。

前者のギャラリーは、プロ養成を目指すもので、後者は一時的に場を提供するのが目的です。

ここで、前者ギャラリストがギャラリーを運営するのに必要であるのが、展示スペースですがギャラリーはビルの奥まった一部屋とか、一般的に目につかない隠れ家てきな場所が多いのも特徴です。

やはり、有名作家でない限り採算が合わない部分もあるのかもしれませんね。

僕もよく行きましたが、なぜこんな誰も来そうでもないところで、展覧会をするのか不思議に思っていました。

ですが、このような場所でも、評論家や批評家が足を運ぶので、作家は個展を開催するのです。

そして、ここでギャラリーが取り扱うアーティストを決めて、企画展をし発表して売り込みます。

このアーティストを決めるのは、各ギャラリーの目的や美的感覚の違いで、それぞれにギャラリーの方向性があります。

 

アーティストサポートが新たな価値を生む

新人アーティストを売り込むには、まず売れる値段でほしい人に作品を売ることを先決に考えます。

これは、安く売るのはファンを増やす目的があり、マーケットに絵を残し応援してくれる人に、作品を購入してもらうことを重要と考えているからです。

ここで、プロのコレクターが買ってくれることになれば、マーケットは広がり評価が高まることでアーティストの価値が上がっていきます。

もし、このプライベートコレクションを美術館に寄贈することになれば、アーティストとギャラリストに大きな収穫を生みプラスの作用になることもあります。

 

アーティストの価値を高める

アーティストの価値を上げる方法として、作品データーから略歴や顧客に個展案内などが主流ですが、これからは、それに加えアートとアーティストを歴史化することが求められています。

作品の商品価値を高めるには、ギャラリー側の企画と販売促進が重要です。

(僕の作品)

アート作品の価値を高めるには、アーティストのストーリーと歴史化で作品の側面が強くなり、作品価値が上がると思われます。

そして、作家とギャラリースタッフのコミュニケーションが、個人や作品に対してより多くのリアリティを作り出し、コレクターを魅了することにつながるといえます。

 

まとめ

アートギャラリーの仕事はアーティストと共に歩む、共同作業が多く、プロデュースしていくことでお互いの利益を生み出します。

最近はこのギャラリストの仕事が人気で、若い人の就職率が上がっているようです。

日本では、これからこのギャラリストの仕事が、どんどん増えると考えられています。

もし、興味があればこの世界で生きるのもいいかもしれませんね。

現代アートについて多くを、学ぶことができると思います。

新たなアートの時代が目の前に来ているので、コレクターやアートファンにはおすすめの仕事です。

また、アートコレクターはアーティストとギャラリストとの関係を深めることで、コレクションも充実していくでしょう。

・自分用の制作マニュアルを持とう!

・これからはプロの画家よりも、アマチュアが活躍する時代!!

・圧倒的な美の世界を創造しよう!!!

・人は価値ある絵にお金を払う!!!

・画家は技術を盗んで成長していくもの

・原画が売れる時代の美術市場

・「モネ」印象派の純粋な体現者

・シルベスター・スタローン絵を愛するスーパースター

・理想の絵がある美しい暮らし

ABOUTこの記事をかいた人

taesun

画家活動をしています。西洋絵画を専門としていますが、東洋美術や歴史、文化が大好きです。 現在は、独学で絵を学ぶ人と、絵画コレクター、絵画と芸術を愛する人のためのブログを書いています。 頑張ってブログ更新していますので、「友達はスフィンクス」をよろしくお願いします。