絵画のテーマやストーリーなどで、困っている初心者の方が多いようです。
絵のテーマは軸の部分なので、みんな悩んで当然ですよね。
それに対してストーリーとなると、結構みんな夢を軽く語ってくれます。
でも、テーマ性が薄いストーリーというのも続くことはないのです。
この二つの関係性について考えてみましょう。
絵画のストーリー性
ストーリー性がある絵画は、絵を鑑賞する人にはわかりやすいと思います。
いつも展覧会で絵を見ると、いつもと同じ猫がいたり、いつもと同じ少女がいたりと、
画家の名前を憶えていなくても「この画家知っている!」と記憶に残っている。
これは絵にストーリーがあるからです。
画家が描く絵のストーリーの中で生きていけるキャラクターのような感じ。
画家が作品を描けば描くほど、そのキャラクターは絵の中で生き続けることができます。
絵画のテーマ性
絵のテーマ性は作品に最も大切で、画家のメッセージが込められています。
描きたいテーマを決めないと、制作はできません。
何を描いて、鑑賞者たちに何を言いたいのか。
単純に静物画のようなものでも、物に思いを託すので、そこでもテーマ性が必要になってきます。
例えば、自然の美しさをテーマにしたり、生活をテーマにしたり、
はかなさや時の流れなどいろんなテーマを選ぶことが出来ます。
テーマの中でのストーリー
制作をする場合、テーマから選んでもスト―リーから選んでも、どちらを先に選んでもいいと思います。
とにかく、テーマ性とストーリー性が1つになる表現になればいいのです。
例えば、人間の人生についてテーマを決めたなら、人間の姿を描かないといけませんよね。
必ず絵の中に人物の姿が必要になってきます。
そして、その人物を描いていくと、絵の中でのストーリーが展開されていく。
テーマだけの場合
ストーリーというものがない場合もある。
例えば抽象画などは、テーマが中心になり物質的な表現になります。
作品のテーマ性と色彩やタッチによる絵画を、感覚的に感じ取り、そのテーマの中の画家の心境を読み取ることが出来ます。
読み取るにつれ、そこからストーリーが見え隠れすることもありますが、一般の鑑賞者にはなかなか理解できない世界でもある。
ストーリー性とは、芝居がかったものになりがちなので、抽象画家たちはそれを嫌い絵画の本質的な部分のみで表現しているのです。
まとめ
絵画のテーマとストーリーについて書いてみましたが、自分で絵を制作していく場合は、この2つをじっくり考えて描いていきましょう。
何を描いたらいいのかわからない場合は、自分が自然に好きだと感じるものを描き、そこから自分の心のテーマを見つけていきましょう。
好きなものにストーリー性を加えてアレンジしていくと、さらに表現の幅が広がっていきますよ。
嫌いなものを無理に描いてもいい絵にはならなし、描くのが嫌になり悩みの原因をつくるこになりかねないので注意してください。