絵を「才能」だけで描いていける人になるには・・・

誰にでも描きた世界は頭の中にあると思います。

でもその世界を描くまで成長できないで途中で

挫折してしまう人も少なくないし、

頭で思う理想の世界をキャンバスに具現化するのは大変だし、

意外に上手くいかない場合が多いですよね。

ぼんやりした感覚だけで絵を描いても思うように表現できない。。

普通はそうですよね。

でも同じことをしていても上手く描いていく人もいます。

描くのが好きなだけでバンバン気にせず枚数を描いて

自分のやりたいことだけやっている人です。

絵を描きたい気持ちと勘と能力が合わさると

不思議なことも起こります。

人にはなにか必ず才能はあるので自分を自己分析してみましょう。

 

もう既に自分のスタイルがある場合

具象、抽象を問わず、もう既に自分が好きなことをしている人は

絵の感性が生まれつき備わっているか、作家的な勘と美の意識が高いと思います。

自己流でも真似事でもそれなりに作品化しているなら、

そのままつき通していくのもありです。

自分のスタイルがあってそれなりに評価されていれば、

普通の初歩からのオーソドックスな方法は合わない可能性があります。

一般的な普通の方式より違う角度から違う方法で

自分を仕上げていく方がいい。

自分の才能を壊さないように学ぶことを心がけてみると

描く絵によっては新しい学習方法も可能になります。

 

 

あなたは「何が好き」で「何のために」絵を描くの?

自分はなぜ絵を描くのか?!

自分が絵を描く理由はなんですか?

・絵を描いていると気分が落ち着くから

・思いと感情を形にしたい

・色を使っていると楽しい

・描写していると夢中になれる

など色々あると思います。

絵描きになりたい、芸術家を目指したい、イラストを描き続けたい、

誰でももそれなりに理由もあるでしょう。

現代美術に関心がある人、風景画に関心がある人、人物画に関心がある人、抽象画に関心がある人

洋画でも色んな分野があるので、

それぞれのカテゴリーのなかでなにか自分には

「これだ!!」ということを分かっていて

それを自然に自己流でも描き続けている人は、

その才能がある可能性が大きい。

 

理由と目的がはっきりしている

今自己流で絵を描いている人でも、

描く理由がはっきりしていて

目的がしっかりしていれば学校に行かなくても問題はありません。

(ただ、、それだけの能力と才能があればの話にはなります)。

描くのが好きでその理由がはっきりしなていない場合は

普通に学校で学んだ方が正しい道を見つけることができます。

 

 

自分の才能を見つけよう

どんな絵を描きたいのか?

自分の絵に対する情熱や思いは人それぞれ温度差があります。

普通に絵を趣味で描きたい人からプロになりたい人と様々だと思います。

自分がどんな作品を描いて行きたいのか、

どのように表現したいのかはとても大切なことです。

鉛筆画、イラスト、水彩画、パステル画、色鉛筆画、

油彩画、アクリル画、日本画、版画、水墨画

貴方はどの分野の絵が好きでどの方法を選びますか?

知らない場合は展覧会に行って全てを見てみましょう。

この分野だと思う画材であなたも挑戦してみてください。

ほとんどの人が普通に学校で経験した方法で描いていると思いますが、

いろんな展覧会を見てみると意外に新しい絵を発見して

インスピレーションを得ることもあるので展覧会には行ってくださいね。

 

自分の得意能力はなにか?

得意なことは全部やってみるとすぐにわかることですが、

絵を描いているときに「これは好き」ということです。

例えば

・絵具を扱うのが得意

・色を扱うのが得意

・鉛筆で線を描くのが得意

・形を捉えるのが得意

・筆を扱うのが得意

・風景を描くのが得意

・構成するのが得意

・漫画を描くのが得意

・リアリズムが得意

・抽象表現が得意

・似顔絵が得意

など得意なことを組み合わせて絵を描いてみましょう。

誰もが無意識でやっていることですが、

意識していくともっとレベルが高いことを始めるきっかけになります。

 

 

何に関心があるか?

実生活での体験はとても大切です。

「自分が今何に関心があるのか?」

に注目して物事を絵の解釈に込めていくことになるからです。

今の自分は・・・

・アイドルや歌が好き

・映画が好き

・世界遺産に関心がある

・ファッションに夢中

・世界情勢や歴史に関心がある

・料理の勉強をしている

・ペットが命

・ゲームの世界が理想

・人と文化から影響を受けている

あどなど、

自分の生活で関心があること好きなことと

絵に込める思いとテーマなどを合わせて考えてみましょう。

直接的でなくても間接的に色、形、表現に結びつくことで

自分の作品が更に魅力あるものになるかもしれません。

 

自分はどのような性格?

自分の性格は自分がよく知っていると思います。

(知らない人は友達、家族に聞いてみるとすぐにわかります。)

性格は絵と関係ないと思っている人がいるかも知れませんが、

画家の性格で制作方法や能力を引き出す方法はそれぞれ違うようです。

短気型、のんびり型、真面目型、神経質型、きまぐれ型、、、色々あると思います。

ここで大切なのは描く絵のスタイルと自分の性格スタイルで

制作方法を考えるというところです。

短気な正確の場合は、、

短気集中型となり、短い時間で集中して早く制作を終える。。

無駄にダラダラ描くと絵がダメになることになるタイプ。。

そういう人の場合は今日やることをしっかり決めておいて1時間~2時間と

制作時間も決めておくと良いでしょう。

このように自分の性格の長所と短所を理解して絵に向かえば

やりたいことをしっかりこなせます。

自分の性格に合わせて制作すると絵の仕上りも少し変わりますよ。

 

 

不足していることは後で埋めていこう

自分の不得意とすることを書き出してみよう

絵を描くのは好きだけど基礎勉強は苦手という人は何も気にせず

「自由に絵を描いて表現したい」か、

「ただ描いている行為が楽しい」か、

ですよね?!

もちろん描きたい理想と目的は持っているものですが、、

「やりたいことだけやりたい」、「出来ることしか今はやらない」という

気持ちなのかもしれない。

でも、実際に絵を描き続けていくとなにかと壁にぶつかることも

しばしばあることには気づいているはずです。

ではその不得意なこととは何か?

自分に自問自答してみてください。

その不得意なことは貴方の悩みとその後の自分の問題に繋がります。

自分の得意な事と苦手なことを

一度ノートに書き込んでみましょう。

 

 

不足していることは少しずつ補えばいい

今既に絵を自由に描いている人はそれで楽しむのもいいですが、

普通に誰もができる基礎が出来ていない場合は少しかっこ悪いですよね?!

普通一般的に形を捉えてボリュウームを出したり、

光と陰影、遠近と空間、動作と構成、質感と量感、グラデーションなどなど、、、

基礎知識を学ぶのも時間がかかります。

でも、今の自分の絵に全ては要らないという場合は

次に必要とすることを集中して学べばいいのです。

学校で学ぶことは順番に学びますが、

絵を描く才能がある場合は順番は気にしなくていいのです。

1,2,3,4,5,6,7,8,9,10の

順番で学ぶことを1,2,6,8、9と

バラバラやってもいい。

後に必要と感じそうなことから学んで

自分の欠点を埋めていくとい方法ですね。

今制作していることをやりながら、

やっていない基礎勉強を1つずつやっていく!

 

計画を立てて実行してみる

絵を描くために必要なことはほぼ決まっています。

決まっていることは情報が多く学ぶ方法も沢山あるはずです。

問題はどのタイミングでどれくらい時間をかけて実行するかですよね。

1年、2年と大きく、長い計画を立ててみると

意外にすんなりといつの間にか習得しているものです。

6ヶ月で○○をやる。

また次の4ヶ月で○○をやる。

完璧でなくてもある程度描けるように

理解力をつけながら実行していくと何年後にはある程度

習得できると思います。

どれくらい深く学ぶかは個人差がありますが、

画力と自分の時間に合わせてやってみると意外に効果が出やすいです。

 

 

時間配分は大事

制作時間もないのに基礎勉強は何時するのか・・・

制作6~7割、基礎勉強3~4割

普通は基礎勉強は皆嫌がるのでなかなか実行に移さないはずなので、、

3割は確実にやって欲しいですね。。

時間を上手く活用して時間割をつくってみるといいでしょう。

例えば油絵を描くと乾かす日は必ず来ますので、

その日はデッサンの勉強をするという感じで

自動的に自分を誘導していくと必ずやれます!

 

 

とにかく今すぐに自分が思っている世界を描こう!

・貴方が好きな表現方法でやればいい

才能だけでやるとなると色々しぼっていくことになります。

感覚的に単純に考えてみると何を描きたいのか見えてきます。

表現方法も抽象でも具象でも何でもいいので

今の自分が自由に描ける方法で描いてみましょう。

10枚ほど色々違う絵を描いてみて、絵の共通していることに注目してみてください。

自分の絵の特徴を見つけたら得意と思う事と結び付けてまた1枚描いてみましょう。

そこから貴方らしい1枚が生まれます。

 

・画材はなにを選ぶべきか?!

画材は人によって得意、不得意がはっきりしやすいと思います。

絵具を扱うのが得意、筆を扱うのが苦手、パステルが得意、鉛筆は苦手、、、

とにかく色んな画材を使って描いてみる。

やってみて作品を描きやすい方法を見つけてください。

自分の制作環境に合わせてサイズも決めないといけないと思うので

画材も自分が便利と思えるものを選ぶと良いでしょう。

 

 

・やれることからやろう!

制作するには描くスペースが必要です。

今の自分はどのサイズまで絵を描いていけるのを

見極めて出来ることからやっていきましょう。

小さくてもしっかり密度があればいいと思います。

逆に大きい絵を時間をかけて描く人もいるでしょう。

 

 

・夢を具体的にイメージして!

才能だけで描いていく人は、

とても面白い絵を描ける人が多い。

無駄に知識がない分、感覚と感性だけて描いているので

不可能と思えることも簡単にやってしまっていることがよくあります。

知識があり過ぎると変にストップがかかるときもありますが、

自由に才能だけで描いているとその事にも気づくこともありません。

才能と知識の配分はその人が描く作品によって違うと思います。

良し悪しがあるので料理と同じかもしれませんね。

 

まとめ

子供が自由に絵を描く延長線上で絵を描いている人は

才能がある人なのかもしれません。

でも、自分ではあまりそのことを把握していないように感じます。

それは基礎がない為に自信がないのが大きな要因になっている。

才能だけで描ける人は好きな事を集中的にやる方が効果的で

成果が出やすいので、一般的に必要とされていることは

あとで少しずつマスターすると自然に欠点は消えていきます。

それより描きたい絵を沢山描いて行く方が大切です。

描いていくと自然に貴方の絵を評価してくれる人が現れます。

レベルと分野は色々ありますが、それなりに人の心をつかめれば自分には

それなりになにか才能があるのだと確信が持てると思います。

・絵を描く手順を選ぼう!

・「線と色」で自分らしさを出す

・お気に入りの素材と下地を選ぼう!

・「忍耐力」と「知恵」があれば画家として成長していける!!

・最終的には自分流を目指そう!!

ABOUTこの記事をかいた人

画家活動をしています。西洋絵画を専門としていますが、東洋美術や歴史、文化が大好きです。 現在は、独学で絵を学ぶ人と、絵画コレクター、絵画と芸術を愛する人のためのブログを書いています。 頑張ってブログ更新していますので、「友達はスフィンクス」をよろしくお願いします。