絵を描く人は自分が使う画材について詳しくなっておく方が良い。
画材について詳しい人はいろんな道具を使った経験があるため、
いつ何をどう使うべきか、どの道具が自分に適しているのかを知っている。
絵に詳しい人はさらに道具にこだわりを持ち、マニアックな眼で画材を選びます。
画家が一人前になるには、マニアックなこだわりを持たないといけません。
すべてにこだわりを持てるようになったとき、貴方は確実に自分の美に忠実な作品を手がけるようになる。
画家の画材へのこだわり
今あなたがどのレベルにいたとしても、画材への関心を持っていないといけません。
なぜなら、画材を知るには絵を沢山描いて経験を積む必要があるからです。
最初は普通に入門編としての画材で十分ですが、
次第に上達していくと自分に合う画材を選ぶようになっていく。
画家は人との違いを意識しないといけないので、
自分の美学をつくりあげていくためにマニアックなこだわりを必要とします。
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大切なのは描く腕ですが、画材を頼りに上達する人もいるので画材を選ぶことを大切にした方が良い。
木炭一つ選ぶにしても、使い勝手は違います。
太さと長さ、硬さと柔らかさ、色の違いなど大切な要素があるのです。
描く人によってその好みには必ず違いがあり、
選んだ画材によって同じ絵を描いたとしても仕上がった絵は全て違う結果になる。
小さなこだわりは貴方の作品に、大きな影響を及ぼすことを覚えておきましょう。
パレットの使い分け
パレットは描く絵によってそのサイズを選びます。
小さな小型のものから大きなものまであり、絵の具を煉るには大理石パレットを使います。
パレットは手で持つようになっているので、木製パレットは軽く作られている。
大昔から小さな祭壇画を描いた時代には、大きな大理石パレットで絵の具を造りって
小さな小型のパレットで絵を描いていました。
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現在木製のパレットは折りたたみができるものもあり、
野外制作でも持ち運べるようになっています。
自分の制作目的に合ったパレットを何種類か選ぶようにして、
なるべく楽に制作できる方法を考案してみましょう。
パレットは自分で制作することもできるので画材屋さんだけでなく、
ホームセンターでアクリル板など使える材料を探してみるといいかもしれません。
好きな形で使えるので便利です。
色は絵具にこだわるべし!
まずはホワイトを決める
まだ絵を描き始めたばかりの人は、絵の具にこだわるようなことはありませんが、
自分の理想の色彩をよく知っている人は、メーカーの色をよく理解しています。
特にホワイトを混ぜると色彩の幅は広くなります。
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ホワイトにも種類があり、そのホワイトによって混ぜた色は全て違いが出る。
なので、まずは自分が使うホワイトのことを知ることから始めるようにしましょう。
目的に応じた仕事をするにはホワイトを使い分けることと、メーカーによる微妙な違いも把握しておくことが大切です。
調べてみることと使うことを同時に行い、自分の絵に必要なホワイトを決めましょう。
人によっては、1~3種類のホワイトを使い分ける画家もいます。
目的に応じた絵の具を使う
絵具は絵の目的に応じて購入するようにしましょう。
大作を描くには大作用サイズの絵具がありますし、
色彩にこだわる人には美しい顔料を使った高価な絵の具があります。
こだわりがなくて、何でもいいと思う人には普通にホルベインかクサカベを使う方がいいでしょう。
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絵具はそのメーカーの特徴があり、絵の具会社を代表する色もあります。
鮮やかな色彩は高価なものが多く、ベースになる色はリーズナブルな値段で販売されている。
メーカーによっては、絵の具にランクがあって価格が分けられています。
絵の具を煉っているオイルで選ぶ
絵具は顔料を乾性油で煉っている。
ほかにもいろんな溶剤が入っていますが、それは企業秘密です。
絵の具会社によって違いがはっきりしているのは「顔料を煉る油」です。
油はリンシードオイル、ポピーオイル、サフラワーオイルで煉られていますが、
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メーカーによって使われているオイルが違うので、こだわる人はそこのところを気にするようです。
私は最近、イタリア・シエナの顔料をリンシードオイルで煉って使っています。
このように自分でこだわりの顔料を使っている画家も少なくない。
使うオイルはマニアックであるべき
油絵のオイルは画家が描く理想の絵に近づけるために必要な道具の1つです。
オイルで絵の具のツヤと耐久性、筆さばき、質感はまったく違うものになります。
自分が求める絵によっていくらでも、描画用ニスやペインティングオイルは調合して作れる。
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まずは描きたい絵はどのようなマチエールなのか、
どのように絵具を使うのかをしっかり知っておくようにしましょう。
マニアックになればなるほど、貴方はプロの画家になっていきます。
ただ、よくあることですが、画力がまだ未熟な場合はまり溶剤にこだわる必要はありません。
まずは何でも描けるデッサン力と絵具に慣れることから始めましょう。
上達してからオイルにこだわっても遅くありませんので。。
筆は自分の感情を伝える道具
絵を描くにはいくつかの種類の筆が必要です。
筆には多くの種類があり、絵を描く段階で使い分けるのが一般的です。
最近の豚毛は柔らかくて使いやすいものが増えてきています。
昔に比べると品質は良くなってきている。
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画家の筆のタッチはそれぞれ違いがあり、
荒いタッチとソフトなタッチ、筆跡をの残さない技法もある。
最近はビニールの筆が一般的になっていて、豚毛の代わりに使っている画家も少なくない。
絵の技法は数多くあるので、筆の使い方や持ち方をよく研究して技術を磨くと
自分には何の筆がどれだけ必要になるのかを自然と知ることになっていきます。
下地が絵を決める
絵は下地次第でまったく成果が違ってきます。
下地をしっかり選ばないと自分の絵の長所が生きてきません。
なので、下地、とキャンバス選びはじっくり選び抜いてください。
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それなりの絵を描ければそれでいいという方は、
無難なキャンバスを選んでもらえばそれはそれでいいのです。
ですが、自分の理想とする絵に近づきたい方は確実な下地を選んでください。
下地と下塗り次第で貴方の絵の仕上りは決まります。
まとめ
理想の油絵を描くには、それなりにこだわりが必要になることを理解していただけましたか?
貴方が自分の作品を自由に描けるようになったとき、
その油彩の輝きでさらに愛着を感じるようになっているでしょう。
画材を選ぶ喜びとマニアックになってどんどん制作が進むことで、
貴方は確実にプロの作家に近づいていきます。
無知のまま絵を描くのではなくて、いろんな道具につて調べて学ぶことで
貴方は確実に絵の世界の人(画家)になっていけます。
初心者の方は好奇心を持って、
まずは1つ興味があるメーカーの絵具を使ってみることから始めていきましょう。
なにかワクワクした気持ちになれば絵を描くことがさらに楽しくなっていきますよ!