絵画芸術の色彩は画家のセンスと入念な計算によってなされている。
巨匠たちが描いた名画を見てみるとわかるように、
その作品の色彩はとてもバランスよく配色されています。
デッサンが上手くてテーマや画面構成が優れていても、絵に合う色彩を選べなければ
その絵画の魅力を最大限に表現できませんよね。
画家の色彩感覚と絵画の関係は、人によってそれぞれ違うのが面白いところです。
絵の第一印象は色彩にある
色彩の効果
作品の第一印象は絵具の色彩で決まります。
モノトーンの作品でもそれはその画家が選んだ立派な色彩表現です。
絵のテーマに合った色彩を画家は選んで使いますが、
色彩にはいろんな効果があるので慎重に選ばなければいけません。
色彩は画家の感情と密接な関係を持っている。
画家の今の心境が絵具となってキャンバスに現れるのです。
明るい色彩や暗い色彩は、その画家に「今必要な色であるか」、「精神世界を表している」とも考えられる。
絵具の力
絵画のもう一つの魅力は絵具によるマチエールにある。
下面に塗られる色彩は絵具の使い方で、絵の内容にさらなる効果を発揮します。
に油絵は薄塗から厚塗りまでいろんな技法があり、それも絵画の魅力の一つといえる。
画家の筆のタッチが生み出す奇跡のような作品は熟練の技なしではなし得ることはできない。
優秀な画家の作品は、絵具の魅力を感じることができます。
作品は色の組み合わせによって構成する
色彩構成
画面の色彩構成は画家のイメージによって創り出されます。
絵のイメージは画家の目指す世界を現実化する大切な作業です。
この色彩の組み合わせで、「絵の方向性」と「作品内容」などに影響し、
絵の構成に必要な色彩要素は、作品のイメージを左右するとても重要な作業です。
この作業に時間をかける画家も少なくない。
感覚的に選ぶ色
まとまりのない絵は、画家の色彩配置によるミスかイメージ力の弱さが原因だといえます。
絵画は積み重ねられた経験によって、素晴らしい色彩を使いこなすようになっていきます。
色彩は画家のセンスと感覚で選ばれることが多いが、その表現は画家の微妙なこだわりを感じることができる。
色を自分で作れる画家は多くの経験をしており、それは絵画のより広い世界を描き出すのに役立ちます。
色彩を作れる画家は、トーンの幅を広げることでその効果を十分に大画面で発揮する。
絵具の色には画家の好みがあり、それと組み合わせてさらに深みのある世界を描くことができるようになる。
画面の色彩バランスは入念に計算しよう
自由に色彩を使えるようになれば、画面の色彩のバランスに目を向ける必要がある。
構成された絵画は、画家の色彩バランスでさらなる美しさが表現できるからです。
色彩のバランスの悪さは「絵画空間を混乱」させたり、「説得力のない見え方」になり残念な結果を生みます。
アンバランスな色彩の配置はもちろん、色がとんでしまうようなことは絵画的に見て良くありません。
経験によって色彩研究を積み重ねた画家は、そのような失敗をすることは少ない。
絵画作品の色彩構成は入念に決めてから、小さなイメージ画を事前に準備することをオススメします。
全てヒントは自然界にある
色彩感覚が生まれつき良くないという人も確かに存在します。
そのような人は、日常生活や社会、自然からヒントを得ることを常に意識する必要がある。
もし、自分がファッションが好きならそこからヒントを得ることができるし、
自然のものなら野菜や果物、草花などからも色彩の配色をイメージすることができる。
野菜などは「表面の色と中の色」など「自然に見ることができる色に注目」してみるのも面白いと思います。
自然界の色彩は完璧なものなので、間違いなどは一切ありません。
絵画の全ては自然界から得たものばかりです。
色彩能力を高めたいなら、まずは自然を多く観察してみてください。
全ての色彩のヒントは自然のなかにあります。
まとめ
絵画は色彩で自分の青写真のような世界をカラーで見せてくれます。
そもそも絵は人の夢を色によって、現実的にイメージさせる大切なものでした。
古代ローマ時代の壁画などを見ても、カラフルな美しい色彩で彩られています。
色彩は絵に生命を吹き込む役割をする大変重要もので、古代は自然界の色彩は神が与えてくれた贈り物と考えていた。
なので、絵の具を使う職人や画家は、「神様の使者」として大切にされていたのです。
古代では絵具を扱う画家は特別な能力があると思われていました。
現代の我々も堂々とその能力を発揮して、素晴らしい自信を持って自分の世界を世に見せていきましょう。
絵画に必要な色彩は、現実を超えた自分のイメージ色で表現するように心がけて下さい!
・「絵のテーマと表現」は、その人にとってわかりやすい形がある
・絵が上手い人たちは、学んだことを時間をかけて実行している!!!