油絵が上手くなるには、油絵の知識が必用です。
油絵はまず道具の扱い方を覚えて、どのような効果を出せるのかを知る必要があります。
そして、どのような描き方が出来るのか。
油絵の上達には、経験と研究はもちろん必要ですが、自分の感覚と努力で上達する方法と、プロに学んで上達する二つの方法があります。
油絵の上達は自分の描く画風や、センスも能力も関係してきますので、人それぞれ上達するスピードが違います。
真面目に頑張る人は2~3年ほどでいい作品を描いている。
制作には、その人のペースがあるので、じっくり取り組む姿勢が求められます。
油絵の基本をマスターする
油絵道具の扱いを覚える
まず道具の扱い方を学ぶことは、絵を描く前提では欠かせません
油絵具は水彩絵の具と違い、絵具を油で練っているのでもっちりしています。
また、筆で伸びやかなタッチで描くための、乾性油と揮発性油があります。
その他にも樹脂による加筆用ワニス、筆が濁ってきたら洗浄する洗浄液などもあるので、初心者は手始めに最低限のオイルから覚えていきましょう。
筆の種類も、豚毛、ナイロン、柔らかい高級筆などの種類があるので、これもどのように使うのか学ばなければなりません。
あとはキャンバスの下地から絵具を、のせていく行く手順を覚えましょう。
(自分で調合したオイルとルツーセ)
対象のとらえ方と構図を勉強する
まず対象を明確にとらえて、その中心を決めます。
そこから画面の上下左右の終わりを区切り、全体の形を大まかに捉え、細部を描き構図におさまるように対象を描き込みます。
全体を大まかに描けてきたら、中心部分から広げて描いていき、また全体を描き込んでまとめます。
あと、大まかに光と陰影を描いてもいいかもしれません。
あくまでもアタリという感じで描き、別に細かく描く必要はありません。
まずは画用紙にイメージ画を描いてみて、構図が決まればキャンバスに絵を描いてみましょう。
絵は構図が良くない場合、上手く描けていても、損をすることになるので入念に決めてください。
(木炭デッサン。ここではホワイトのチョークも使っている)
光と影の研究をする
まず初めに対象を描くとしたら、光と影のある光線を描いてほしいと思います。
初心者は全光や逆光などよりは、伝統的なマッス(光と陰影を捉える)で見る方法で描いた方が勉強になります。
最初は簡単なことからする方が、後の自分のモチベーション維持にもつながります。
素人のやりがちな失敗としては、全光や逆光、多方面からの反射の多い角度を選んでしまうところです。
上手く描けなければ次につながりませんし、最初からハードルが高すぎるので避けましょう。
油彩では、モノトーンで描いて下書きの練習しましょう。
(下描き)
油絵の場合、基礎のデッサンが上達すれば、この上から上描きをするので徐々に色をのせて描いて行きましょう。
基礎勉強は個人差はあるので、とにかく描きなれていくことが肝心です。
根性論も必要?!
芸術の世界は、そんなに甘くはないのは事実です。
絵を描き続けるには描き続ける精神力、そして誰にも負けない根性も必要になる時があります。
特に絵を学び始めたときは、まだ未熟ということもありますが、何層もの壁にぶち当たります。
ですが、落ち着いてよく観察し研究を重ねて努力する人は、自然に速く上達します。
基礎勉強の理屈を理解できた時が、あなたの腕が上達するときです。
プロからコツを学べば10倍速く上達できる
絵を上達させるには、本人のやる気や努力が必要ですが、なかなか上手くいかない人は、まず環境というものが一つの要因だと思ってもいいと思います。
絵を描く環境を整えて、自分のお手本になる人からコツを学ぶようにすれば、上達が早くなるだけでなく、上手くなるための知識と考え方を得ることにもなります。
画家にはいろんなタイプの人がいるので、同じようなスタイルでもそれぞれ考え方も教え方も違うので、自分が目標とできる画家に学ぶことをお勧めします。
人には相性もありますから、合わない場合は他の先生を見つけるようにしましょう。
個性とくせを見分ける眼を持つことで前に進める
絵を独学で描く人や初心者に多いのは、自分の悪いくせを個性の一部と思い込んでしまうことです。
この判断は初心者や独学で描いている人にはわかりにくいのですが、あるていど経験を積んでいる画家には見えています。
「これがかっこいい、この線を残すと独創的」と思っていても絵になっていない場合、そのようなものが無い方が絵にいい場合があるので気を付けましょう。
あとは無意識で描いてしまう癖である場合もあるので、本人が気づかない場合もあります。
癖を個性に変えるには、それなりの技術が必用です。
わからない場合は、巨匠から学びましょう。
(僕の作品)
情報を得て学び考えると間違いが減る
今は、僕の若い時と比べ物にならないくらい、情報量が多いので大変便利な時代です。
この情報量のおかげで、現在の若い人たちの技術のレベルアップは目を見張る勢いです。
情報社会になったので何をするにも、昔に比べると時間の無駄がなくなって速く目標を達成できると思います。
画家を目指す人は、自分で学び考える環境を作りましょう。
絵の勉強は、人によって上達するスピードは違います。
ある人はデッサンで時間がかかっても、油絵作品では上達が早いということもありますし、ある人は基礎はすべてマスターしても作品を制作するのが下手で前に進めない人もいるのです。
なので、最初がだめでも諦めないで描いて行きましょう。
目標期限を持ち、ワークをマスターしていくことは大事なことです。
油絵をどれくらいで上手くなれるのかは、自分の計画的な勉強法で決まります。
熱心な人は二年くらいで、いい絵を描けるようになって、6~10年で画家になって活躍しています。
直感を信じて描くことで迷いをなくす
世の中便利になり、情報量が多いのはいいのですが、要らない情報まで入ってきているのも事実です。
情報量が多すぎると人は、自分の能力を使わないようになることも考えられます。
特に情報に頼りすぎて、自分が間違った判断をすることも多いかもしれません。
絵を制作する人は、かならず何かにぶち当たるので、そんなときは焦らずに自分の直感を信じて冷静に判断するようにしましょう。
芸術作品を作るのは人なので、その人の感覚は作品にとって一番大切だと言えます。
まとめ
絵を上達するには、どのようにすれば上手くなれるかを追求することです。
上手い人に相談してみたり、絵を見てもらったり、ときには、人が描いているのを見て技術を盗むくらい熱心に研究することが大切ウ。
絵は、描き続けるうちに上達します。
問題なのは、下手な時ほど素直に学び手順を守ること。
学んだことを分析して、考えることを忘れなければ、失敗を繰り返しても・成長していきます。