独学で絵を上達させる・・・
それは本当に難しことだと言われています。
ですが、ある程度基礎を学んで習得すれば、不可能ではありません。
実際ぼくも独学で油絵を描いています。
ですが、独学では迷い道に入ってしまうことで、いつの間にか年月だけが過ぎてしまうことが多い。
そのことを、これから絵を独学で描いて行きたい人たちのアドバイスにならないかと考えてみました。
独学についてのそれぞれの考え方
独学で描いて行きたい人達
独学で絵を描いて行きたい人達は、趣味で描いている人や学校に行けない理由があったりします。
また、仕事、結婚、子育てで、絵がなかなか描けない環境にある人がほとんどです。
独学では限界があるという考え方
ほとんどの大学を出た画家たちは、独学ではなかなか難しいと判断している人が多いようです。
大学や専門学校では、教材があり基礎を習得することを一通り経験はできますが・・・
ですが、ほぼ自分で考えて研究するので、技術的なことと精神的なことは先生にはなかなか教えてもらえません。
独学でも助言をしてくれる人がいれば、学生とたいしてかわらないのですが、学校でのいろんな経験と先生の講義などでの知識の差で違いが出ることは少しあるでしょう。
メンターがいれば問題ないのか?
絵のメンターがいれば、心配ないと考えることで気分は楽になります。
助言をして正しい判断で、あなたを導いてくれる存在です。
ですが、メンターに頼って自分の努力や研究を、おろそかにしていると上達はできないでしょう。
絵の歴史から学ぼう
絵の数ある分野から学ぼう
絵画の歴史から、各時代にどのような様式や運動があったのかを知り、絵画の可能性を学ぶことは大切です。
時代背景と共に、画家の考えや絵の画風は変わっていきます。
(20代に初めて描いた人物画・アクリルと油彩)
自分が今どのような時代に生きているのかを、再確認する必要があります。
巨匠の人生から学ぼう
絵の世界を生きて成功した巨匠たちの人生からすべてを学ぶことができます。
名画を残した巨匠も人なので、さまざまな人生とドラマがあり、どのようにして絵を学び名作を描いたのかを知ることで、いい影響を受けることもあるでしょう。
名画から大切なことを学ぼう
名画に込められた意味と、画家の思いを知ることができます。
また名画と言われる絵の構図や色彩、テーマや技法を学ぶことは自分の絵に大きなヒント与えてくれます。
独学は考えることで確実にレベルアップできる
考えるということをよく考えよう
「考える」という言葉が抜けている人ほど、同じことを何度も繰り返して「諦める」という考えになってしまします。
学んで実践して失敗(くり返す)・・・挫折
学んで考えて実践して失敗(くり返す)・・・成功
(20代に描いた作品)
自分のサイクルを見直そう
「考える」ことが抜けていると、せっかくの努力が報われません。
「学ぶ」+「考える」+「実践」=「研究」のことですが、この「考える」の部分が抜けていると独学で上達できないのです。
このサイクルに気づかなければ、独学で絵を描いても成功しません。
(僕の作品)
絵のスタイルが決まっていれば突き進むだけ
決まったスタイルがあれば上達の時間が速くなる
すでに決まった画風が決まっていれば、悩まなくても前に進みやすいでしょう。
まだ、これから決めていく人に比べると有利に、上達するペースも早くなるかもしれません。
描きたいものが決まってない場合でも、じっくり焦らず考える方が後で、迷うこともなく作品を作り続けられるので、心配しなくても大丈夫です。
(僕の作品)
描きたい絵が決まっていれば技術を磨くのみ
描きたい分野が決まれば、技術面を重視して描いて練習しましょう。
そのためには、自分の絵に合う方法を、すべて試してみるといいかもしれませんね。
初めは人のまねでも構いませんが、経験をつんで自分の好みの表現を見つけていくといいと思います。
さらに独創性を出していこう
ある程度技術的なテクニックを自由に使いこなせるようになると、自分独自の技法や描き方を生み出していくことが出来るようになります。
構図や色彩にも独自の効果を作り上げ、さらに腕に磨きをかけます。
常に研究者であることが成功につながる
基礎をすべてマスターしよう
基礎のデッサンは常に上達させ、造形を完全に理解して描けるようにしましょう、。
構図は後に自分の絵の見え方を左右するので、よく考えて決めることが大事です。
色彩はなるべく、全体の色のバランスをよく考えて選ぶことで美しいバランスを保つことが出来ます。
(僕の作品)
常に新しい絵と古代の絵を見よう
最先端の現代アートやイラスト絵画、名画をよく見てすべてのアートから情報を取り入れましょう。
具象絵画を描いているから具象だけ見る。
抽象絵画を描いているから抽象だけしか見ない。
(カナレット)
と、いう人があまりにも多いのは、全てを見る力もなく理解する能力がないと言っているようなものです。
なので興味がそれほどなくても、見て何かを感じる努力をしましょう。
今必要でなくても時期が来たときにわかるときが来ます。
(ブリジット・ライリー)
自分の世界だけでなく周りを観察しよう
自分の描いている世界だけで、ほかは興味がない、理解できない、という人がいるのは仕方ないのですが・・・
表現方法が違うだけで、伝えたいことは同じなので、自分にできない表現の絵も見て、いろんな画家を観察することも自分の成長に大きく役立つと思います。
まとめ
独学で絵を上達するには、忍耐力、と継続力、努力がいります。
何事も焦らず、こつこつ学んで考えて実行することが、自分の画力を上達させることになりますので、忘れないでください。
人によって絵も違いますし、能力も違うので気にせず自分のペースで確実に学んで、いい作品が描けるように頑張りましょう。