画家になりたいと思う人には、是非諦めずに頑張ってもらいたいと僕は思っています。
普通「画家になる」なんて、なかなか考えられないからです。
絵を見るのが好きな人はたくさんいますが、自分が「画家になりたい」、「絵を描くのが好き」ということ自体があなたの才能だと僕は思います。
アートの世界は厳しいですけど、是非あきらめないで学んでみてください。
自分の中の可能性を大事にしてほしいですね!
まずは基本の心構えから!
1 絵がまだ下手でも夢はあるはず
絵を学ぶ人は100%みんな何らかの悩みはあります。
画家を目指して絵を学ぶ人たちの中で70%は下手で当たり前で28%は普通か少し上手い、2%は上手い
絵を学ぶ最初のうち2%の上手い人たち以外は、実はそれほどの差はありません。
それよりの絵を学ぶ人の夢や未来の希望、目標が明確であれば下手でも絵は上達しやすいのです。
「どのような絵を描きたいのか」「憧れの絵はどんな絵か」・・・
自分の夢と希望が明確でなければ上手くなるのも遅くなりますし、どの状態でも挫折するかもしれません。
まず夢と明確な目標があることで、絵が上手くなるスピードが決まると思ってください。
2 初心者は形の捉え方と物を見る力を養う
形と言っても絵によってさまざまですが、まず物を見る力を養う必要があります。
最初からしっかりした物の見方があります。
それは、造形を理解することです。
西洋絵画は、物のかたまりや空間を描き、それを削ることで独自の絵画にして行きます。
初心者は、初めにデッサン学び、対象と対話することで物の見方がつくられていきます。
対象をただそっくりに写しとるだけでは不十分で、10人の画家がいれば10人の見方があり個性も出てくるはずなので、その自分の良い点や個性を伸ばすことが大切。
「デッサンとは形(フォルム)と同じ意味ではない。それは形(フォルム)の見方なのだ」 エドガー・ドガ
「形の見方」とは、画家の認識の仕方、見ようとする意志ともいえます。
観察する力を養うことや、研究することで見え方も変わってきます。
3 最初の印象を感じとり分析する
見ることは一瞬ですが描くときには、手と目があるつながりによって形を作るので時間がかかります。
そして意識は自然に、全体よりも部分に焦点を合わせています。
物の細部を細かく描いても、必ずしもその全体を捉えることにはならないし、自分が描いている部分はよく見えているのですが、それらの各部分を寄せ集めると全体としてはおかしなことになってしまいます。
部分を描くときは全体に、また全体の感じをつかもうとするときは細部を意識するようにしましょう。
また、なぜそのように見えるのか、どのようにとらえるのかを分析してみることで理解も深まります。
全体と細部の関係をよく考えてみるといいでしょう。
4 構想して現実化する
頭の中のイメージ(心象)を具体化するためにデッサンを描きますが、画家は対象があったとしても紙の上に一つのイメージを、現実のものにするために描きます。
それは発想する段階での準備のために構想をねり、イメージ(心象)を現実化するための手段です。
「画家は2つの事柄を描かねばならない。一つは外側の真実であり、もう一つは心の中の真実である。」レオナルド・ダ・ヴィンチ
構想と現実の仕組み
1・自分が「これを描いてみたい!」描こうというモチーフ(動機=心の動き)によって世界(外側の真実)を描写する
2・また世界を描写するプロセスの中で、新しいイメージ(心の中の真実)が育まれる
3・そしてまた世界を見つめる
この繰り返の中で画家の構想はふくらんでいき、作品として現実化するのです。
画家は、自分の創造を構想することをくり返すことで、キャンバスに具現化できるのです。
常に想像力を最大限に活用し、作品にするにはどのようにするべきなのかを、考えなければなりません。
まとめ
画家になるには、最初に夢を必ず実現するという強い信念が必用です。
この決意がないと、上手く描く事ができない場合、挫折することにつながってしまいます。
基本をマスターして、心構えをしっかり持つだけでも、長い道のりを歩み続けることはできます。
絵を描く基本としては、物を正確にとらえること、造形を理解することが大切です。
また、自分の夢を形にする能力も、基本が備われば説得力も増します。
そこまでできるようになれば、自分の世界を構築していき、独自のスタイルで自由に絵を描いて行けます。
大変な事ですが、この基本的な事を何回もやり直し、実践していきましょう。