今絵を描いている人は好きなものを描いて満足していたり、
その逆で、何を描いていけばいいのかわからない人もいると思います。
今の時代はっきり言ってなにを描いてもいい時代ですが、
絵を描く人も増えているため、よく似た絵が増え続けているのも問題の一つですよね。
情報社会に生きるために、情報が全ての人に平等にいきわたっている
ことが平均的な量産の原因の一つでもあります。
今人々が絵画芸術に求めていものとはなにか?
これからは何を描くべきなのかを考えてみましょう。
今、日本がアートブームなわけ
最近、ここ数年ですが、日本では今アート鑑賞ブームが起きています。
いままでにないほど海外の名画に注目が集まり、毎年多くの美術展が開催されている。
貴重な名画を大量に借りることができるのは、世界でも日本とアメリカだけです。
特に日本は海外の美術館に信用があるので、喜んで貴重な名画を貸してくれます。
ネットによる情報量の多さと配信処理によってこれまでとは違い、
人々がよりアートについて知ることができるようになってきています。。
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そのため、これまでまったく知らなかった外国の歴史と文化に関心が集まり、
世界中の人が旅行で史跡をめぐり美術を観賞するようになっています。
知れば知るほど、各時代の絵画芸術を知りたくなり、鑑賞者は現代の美術にも目を向けるようになってきています。
絵画と芸術は難しいものだと思っていた人たちは、何かのきっかけで素晴らしい名画を鑑賞することになり、
アートに関心を持つようになっているばかりか、その影響が広まって社会と企業もアートの重要性に気づき出しています。
人の持つ能力が注目されている
AI/人工知能が注目されている現在は便利な世の中になっていますが、
そんななかでスポーツで活躍する選手に注目が集まっています。
日本のスポーツの各分野のレベルは年々上がっていて、選手の技術的能力が驚くほどどんどん伸びています。
スポーツ以外でも、いろんな分野で注目される人が増えているのは科学的情報による成果でもあります。
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イラストや素人絵画の世界も昔より平均的にレベルは上がっている。
情報量が豊富なことで今までにないほど多くの人が、絵を描けるようになっているからです。
誰もが何にでも挑戦できる時代なだけに、人々は「人間の持つ潜在能力」に注目するようになってきている。
今絵画に注目が集まっているのは、コンピューターではなく人間の手仕事や、
無限の能力に関心を持つようになってきているからなのです。
誰もできないことへの憧れ
歌を歌えたり、楽器を弾けたり、絵が描けたり、と芸術に誰もが憧れを抱く。
一般の人にはなかなかその能力を発揮できないため、夢で終わってしまう世界が芸術の世界です。
そのため、彼らはオペラを聴きに行ったり、展覧会で絵を購入したりして、自分の憧れを間接的に趣味として味わう。
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彼らは自分ではできないことを鑑賞したり、応援したり、コレクションして、自分の心を満たしている。
彼らは自分の趣味として鑑賞を楽しみ、自分の好みのものを集めるようになっていきます。
芸術家たちは、そのような人たちの憧れの的とならないといけません。
新しい技術を生み出し自己表現を広めていくことが画家の務めだと認識しないといけない。
正確なものより精神的自由が求められる
映像と写真が日常で当たり前のように使われている今日では、
絵画の世界では、正確に画像を写すことは当たり前のことになってきています。
世界中で誰でも写すことが出来るようになってくると、その作業も味気ないものに見えてくるかもしえません。
これからは眼に見える当たり前の現実だけでは、物足りなく感じるようになってくるでしょう。
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写真的な表現だけだと誰が描いても、同じものしか出来上がらないからです。
このような事情から、これからは人の精神的自由な表現に注目が集まっていきます。
特にコンピューターの世界では見れない、画家の精神面での自由な解釈が注目される。
内面的自由と、高い精神性を結合させた表現、自由な発想と筆さばきに期待が集まります。
古いものと新しいものが結合していく
AIによる社会生活の進化が進むなか、若い世代は昭和の時代に憧れを抱くようです。
ネットやオートメーションシステムがない時代は、すべてアナログ。
それが昭和の時代でしたが、新しいものを次々に生み出していた「発展と発想の時代」でもありました。
芸術、アニメ、映画、音楽、家庭用品、工業製品などの新しい世代の発想は、
世界に日本の技術の素晴らしさを広めた時代だった。
若者たちは生き生きしていて、苦労した時代でしたが絵の世界も安定していた時代でした。
令和の時代は、これからさらに我々の社会は今までにない速度で発展していきます。
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そこで大切なことは、新しいものだけに眼をむけるのではなく、
古いものから素晴らしいものを見つけ出して、
それを新しい考えと結合させていくことを忘れないことです。
古代から現代までの考え方や思想などをよく学ぶと、何が現代に必要なのかを知ることができます。
若い世代は歴史を学んで、先人の教えと今の社会とのあり方について考える時間を持つようにしましょう。
今何かを悩んでいるなら、「自分はどのような世界で生きたいのか」、「未来にどんな人間になりたいのか」を
絵の世界で表現してみるといいと思います。
まとめ
いまは自由に世界中の人とコンタクトをとれる時代です。
しかしその反面、社会問題の一つとして、「心の病を抱える人」が増えています。
日本の社会では、いろんな問題を多く抱えていて、原発や災害の被災者など苦しみが続いている方々もいます。
若い世代の画家に求められるのは、そのような社会問題に眼を向けて作品とすることです。
時代の光の部分と闇の部分を上手く作品として描ける画家は、世界に必要な存在となっていきます。
内の世界と外の世界の両方に注目してみてください。
・「絵のテーマと表現」は、その人にとってわかりやすい形がある