絵が下手な人には、絵が上手くなるために何が必要なのか?!

絵が生まれつき下手なのは仕方ないことです。

でも、誰でも絵画を愛する気持ちや、憧れを抱くことは人間の自由。

実は、「画家になっている人の半分は絵が下手だった」という事をご存知でしょうか。

絵の生まれ持った才能は、8歳から10歳の時に現れます。

小学生の頃を思い起こしてください。

クラスで実際に絵が上手かったのは、1~3人ほどです。

ですが実際画家になっているのは、その才能があった子供たちではない。

僕は、子供の時から才能があった方で、描いた絵は金賞、銀賞と子供の展覧会でよく賞をもらっていたのを覚えています。

子供の頃は絵がそれほど好きではなく、粘土遊びを好んでいました。

だから、大人になって絵を描いても、普通の人たちと同じレベルで苦労しました。

結局、才能がある時に絵が好きで描き続けた人は、そのまま才能を発揮しますが、絵に興味を抱かなかった場合は大人になっても普通の人と大して変わらないレベルからスタートすることになるんです。

 

絵が下手なのは字が下手なのと同じ

絵が下手なのははっきり言うと、字が下手なのとよく似ています。

僕がそうですが、字は生れつき下手です。

でも、子供のころ少し書道を習っていて、筆の感覚を経験したことでペンで書くよりかは上手く書けます。

子供の頃に親に無理やり書道教室に通わされたのですが、その良さを理解できるわけもなく、いやいや通っていました。

という事で、それほど上達せずにあっけなく辞めてしまいましたが、経験でコツを学んだこともあり筆は嫌いではないんです。

筆の感覚を覚えていて、筆を扱うのは好きなんです。

でも、下手ですが。(笑)

絵も同じで、じっくり本気で先生に学べば必ずそれなりに上達します。

問題は描く人の心構えと、絵に対する情熱の問題だと感じます。

 

才能がなくても時間をかければ上達できる

自分に才能があるとか、ないとかあまり考えない方がいい。

画家というのはどの分野で表現するかで、使う感覚はまったく違ってきます。

今の自分のレベルだけで判断してはいけません。

今はまだ初歩的な事でつまずいているだけだと考えましょう。

古代と違い、現代では表現の多様化が進み、あらゆる分野でアーティストの才能が発揮されます。

将来、自分の能力や才能がどのような形で現れるのかは、今の自分にもまだわからないと思います。

デッサンや油彩、アクリルなどの絵具を使い、表現するのは基本的なこと。

このような事は、回数を重ねて描き訓練すると、誰にでもできます。

絵が上手い人たちは、それを普通の人の何百倍や何千倍、何億倍描いてきている。

下手な人も、同じくらい頑張れば必ず上達していきます。

自分の名前を10回書くのと、100回書くのでは上達の違いは明白でしょう。

絵も同じです。

自分がどの時点で、「自分は下手だ」とあきらめているのかを思いなおしてみましょう。

まだ、下手だと決めつけるには速すぎませんか?

 

絵が上手い人たちは「努力」という言葉を使わない

巨匠や有名作家たちを見ればわかることですが、彼らは努力なんて言葉を知らない。

はっきり言って「自分は努力している」なんて思ったりしないでしょう。

ミケランジェロダ・ヴィンチは自然体で絵画や彫刻に打ち込んでいました。

その時間は日常生活の活動時間の全てでした。

朝起きたときから、食事の時も、寝る前までひたすら作品や芸術に関することを考えて生活していました。

努力なんて言葉はなく、情熱と夢が自分の生活そのものだったのです。

現在の職業画家たちもそうです。

彼らも朝から夜まで10時間は絵を描いています。

その画家の環境によりますが、昼間に休憩をはさむくらいでしょう。

漫画家と同じような感じです。

絵がまだ上達しない人は、制作方法や時間の使い方から考え直すべきかもしれません。

 

絵を描くのが辛い場合は、自分に正直になるしかない

絵を描くのが辛いという人がいるのは意外かもしれませんが、環境によってはそれは確かにある。

自分の周りの環境の影響が強く、同じようなことをしなければいけないような場所、または団体に所属している人に多い。

自分が描きたい絵と違い、先生の教えや今の流行などの影響が大きい場合など、理解していても自分の感性に合っていない場合迷いが生じます。

あまり悩むとノイローゼになるので、合っていない場合は離れてみるのがいいと思います。

どちらにしても、好きじゃない絵を強制的に描くようなことはやめましょう。

自分が描いて苦しい場合、それは自分には合っていない世界の絵です。

自然に描いて、「楽しい」、「描きたい」、「表現したい」という気持ちがない場合は、貴方は絵を描き続けることはできません。

迷う場合は少し、距離を置いて、活動を休みましょう。

時間がたてば、気持ちが落ち着いて、自分が本当に描きたいものが見つかるはずです。

自分が描いて幸せを感じないと、絵を見る人たちの心を癒すことはできないと思います。

 

まとめ

絵の悩みは、描く人の技術的な悩みと環境や精神的なことなどが、原因だと思います。

これらの要因が合わさり、その人の悩みを複雑にしているのです。

人によっては、まだあるかもしれませんが・・・

絵だけでなく、音楽やスポーツの世界など、どんな分野も才能だけで成功するものではありません。

根本的な事は、自分の絵に対する考え方や思い、自分を信じる力、どれだけ愛しているのかというところです。

もしかしたら、描くことが好きじゃなく、見るのが好きなのかもしれないし、油彩画ではなく水彩画のような道具が向いているのかもしれません。

経験しないとわからないこともありますが、自分の気持ちとじっくり向き合うことは大切ですね。

・油彩画の「有色下地」で色の深みを増すには・・・

・「マニアックなこだわり」が絵を楽しくする!

・自分用の制作マニュアルを持とう!

・今、絵画に求められているものとは・・・

・最初の一歩から始まるアートの世界

・これからはプロの画家よりも、アマチュアが活躍する時代!!

・絵のテクニックとバランスは大事!

・チャレンジし続ければ必ず結果を出せる!!!

・画家は「本質を見抜く力」が必要だ!!

・絵を描き続けるには強いメンタルが必要!!

・油絵の具をどのように使うかは自分次第

・自分の感覚と感性を大切にして絵を描いていこう!

・素直な人ほど伸びる絵画の世界

・心の準備が出来ていればメンターに出会える

・自分が「本気でやりたい」と思うことはやっていい!!

・「タブロー」の種類を理解して絵画購入を決めよう!

・「頭で考える」より「心で感じる」方を選んでみよう!!

ABOUTこの記事をかいた人

画家活動をしています。西洋絵画を専門としていますが、東洋美術や歴史、文化が大好きです。 現在は、独学で絵を学ぶ人と、絵画コレクター、絵画と芸術を愛する人のためのブログを書いています。 頑張ってブログ更新していますので、「友達はスフィンクス」をよろしくお願いします。