展覧会を見に行くと、いろんな作品を見ることができます。
多くの作品のなかでも、とりわけ美的センスがいい作品は鑑賞者の目を引き人気がある。
でも、なぜ美的センスがいい絵は、人を魅了する力を持っているのでしょうか?!
作品のレベルは関係なく、描く人の美的センスでその絵は注目されます。
画家の美的センスと絵画の関係、、、。
そこにはいったいどんな秘密があるのか?!
絵画作品には自分の美的センスが大きく関わっている
画家の人生観
絵画と描く人の美的センスは、切っても切れない関係があります。
絵を描く行為は訓練によって上達できる。
でも、その人の美的センスはそう簡単に変えることはできません。
それは、描く人の人生観と感覚的なものが混ざり合って生まれるものだからです。
まず、美的センスを感じ取れなければ、この話の意味を理解できないかもしれません。
画家の趣味
なんとなくという直感的なその感覚は、積み重なる自分の行いや行動、
好みや趣味によって自分の記憶と連動する感覚です。
その人が好むことや美的な好奇心は後に絵画空間を構成したり、
色彩を生み出したり、ファッション的な美しさを表現する自分独自のセンスとして機能する。
自分が選んだ美はあなたのセンスの一部となり、後に作品として評価されることになります。
画家の選ぶ世界
絵画の中だけでなく、現実の世界での生活は自分に大きな影響を及ぼします。
自分が見て体験した様々なことから、絵画とつながる世界を選ぶ。
自分が見て感じた世界は、自分の記憶の中で大きな役割をし、
そこには自分のぼんやりとした感覚との融合を見ることができる。
それが画面に現れて画家の美的センスとなる。
絵が下手でも美的センスがあれば何とかなる
展覧会では、作品がそれほど上手いわけでもないのに、人気がある作品も少なくありませんし、
逆に絵が上手くても上手いだけで、美的センスに欠ける作品はいつも惜しいと感じている鑑賞者も多いはず。
その画家をみんな好きなのですが、その画家のセンスがあと工夫あれば大きく賞賛されてもおかしくないので残念に思う。
なので、美的センスがある画家は有利と思ってもいい。
「実力はそれほど違わないのに、なぜあの人だけ絵が売れるのか??」
と、思ったことはありませんか?
僕は結構見てきました。
ほんと、少しの差とでも言いましょうか。
やはり、それなりの工夫を凝らした演出は、画家の個性と美的センスによるものなのです!
美的センスを磨けば作品に反映する
絵画芸術では、個性と美的センスが大切です。
古代の画家も美的センスがある画家は巨匠となり、その絵画は全ての人たちに愛されてきました。
ルネッサンス時代から画家の美的センスが注目され、個性と同時に演出にも注目されてきたからです。
ルネサンス時代は、装飾と絵画、彫刻、建築を同時に扱うため、画家の美的センスはとても重要だったのです!
ミケランジェロやラファエロが手がけたサンピエトロ大聖堂は、彼らの美的センスによって美しくデザインされました。
古代ローマ時代に大浴場だった建造物をアレンジしたミケランジェロの設計で、信じられないほど美しい大聖堂として上手くリサイクルされた建物だったのです。
ミケランジェロの美的センスなくして、今のサンピエトロ大聖堂は存在していなかった!
自分の個性を上手く表現するために「美的センス」が必用!
自分の絵画で個性を上手く表現するためには、それなりの高度な美的センスを必用とします。
自分の好きなものを寄せ集めて、個性を出すことはほとんどの人ができます。
でも、それを美しく見せたり、見る人を誘導するような演出にはあなたの光る美的センスが必要なのです。
ただたんに、作品を描くだけでなく、絵を構成する美的センスを磨いて絵に魅力を込めることを訓練していくことで、
貴方の絵画を見る鑑賞者たちは、自然にあなたの絵を好むようになり、貴方の作品に魅力を感じ始めるに違いありません。
その「美的センス」1つが、貴方の画家としての人生を決めることになるかもしれません。
まとめ
絵の描き方や表現方法を高めるには、自分の個性とセンスが必要です。
個性が大切だというのは、よく聞く話だと思いますが、美的センスについては皆さん見逃していると思います。
画家はいろんな情報や影響から新しいものを感じ取りますが、美的センスというのは生まれ持った感覚の一つの現れです。
環境によって人間が成長する段階で、感覚的に生み出される美的好奇心と密接な関係があるため、自分では感じ取れていない人もいます。
美的センスは磨けば磨くほど良くなり、絵を描くにと同じように訓練していくこともできます。
自分の絵画表現には、どのような感覚が必要なのかを見直してみてください。
自分の「美的センス」は、どのレベルなのか。
・絵が上手い人たちは、学んだことを時間をかけて実行している!!!