「絵が早く上手くなりたい」と、思うことは誰にでもあると思います。
でも、みんなそう簡単には上達できない。
しかし、中には早いペースで順調に上手くなって活躍している人もいますよね。
「どのようにすれば、あのようになれるのか?」と、不思議に思う人もいるでしょう。
それは才能もあるかもしれませんが、才能だけではなし得ない部分もあります。
それほど才能がない場合でも、絵を確実に上達することは不可能ではない。
ここで書くことをただ本気で実践していけば、あなたの才能を呼び覚ませることはできます。
とにかく真面目に取り組む姿勢が大事
努力を惜しまない
努力と簡単に言いますが、人によっては努力の意味を分かっていない人もいる。
僕はそのような人をたくさん見てきた。
本人にしたらそれが限界なのかもしれないが、僕から見ると自分で考えて研究したり追求することをしていない。
粘り強くないこともあるが、最初からできないとあきらめて描いている。
そして、そのような人はあっさり挫折して本当に諦めてしまうのです。
努力をするとは、自分のすべての思考や能力を惜しまずに使いきること。
または、休みなく追い続ける精神で取り組むことです。
めんどくさがったり、自分で問題を解明していかない場合は努力とは言えません。
まずは、自分の能力をフル活用してみましょう!
研究を続ける
絵は、どのように表現するのかを研究する必要があります。
基本的な造形や空間と質感、遠近法なども研究することで理解できる。
実践では自分の作品に必要な要素を、いかに上手く演出できるのかを考えることから始めなければいけません。
絵画芸術は自分の頭の中で常に新しいことを研究して、表現に結び付けていかなければいけない。
たゆまぬ努力と研究心があなたの作品を、さらに高い次元へと誘うことでしょう。
「絵が上手くなるコツ」は、マメに調べたり分析する癖を持つこと!
「マメ」と「細かい」は違う
細かい性格だからマメだと思うのは違います。
細かい性格の人でも、マメではない人もいました。
性格が細かいのは、性格なので良し悪しはありますが、マメというのは良いことです。
マメな人は絵が上手い人が多いのはそのためです。
でも、その中には性格が細かくない人もいます。
マメな人は自分が取りかかっていることに、手順を見極めて物事を正確に実行できる人です。
なので、何をやっても成果が出るのが特徴なんです。
マメに考えて分析力を高めよう!
「マメも違う意味での細かい」といえますが、性格の細かさと違い手順や行動の細かさだと思います。
考える力が働き、分析する能力を鍛えることで、その手順が明確になる。
マメに分析して結果を出せると、遠回りせずにあとは実践で上達していくだけ。
研究をして分析する。
そしてそれをマメに繰り返す。
研究する⇒分析する⇒それをマメに行い続ける⇒絵に結果が出る⇒自然に上達する!
マメに追求する能力を身につけよう!
マメになるには、自分の「なぜだろう?」という疑問から始まります。
その「疑問」を調べることから始めてください。
この事を、無視したりほったらかしにすると、いつまでたっても同じ結果しかでませんから。
マメになるのは、疑問に思ったことを「調べる癖」にすることでいつの間にか身につきますよ。
いろんな絵を見て考える
初めて見る絵から何かを得る
興味がない分野の絵や、現代美術の最先端などから何かを得ることは難しいかもしれない。
ほとんど「難しくてよくわからない」という意見が多いのではないでしょうか。
でも、それらも現代に生きる人が作ったアートだと考える場合、その要素は我々すべての人にも当てはまることが表現されているのです。
今、目の前の作品が見えていなくても、その中の隠れている部分を貴方なりの考えで脳が取り入れ、形にする日が来るかもしれない。
多くの見たことのない作品を見ることで、自分の中でまとまった現代的な表現を生み出すきっかけにもなると思う。
理解できなくても、印象的な作品があった場合などは、後に「これだ!」と思い起こすこともあるでしょう。
先輩画家から学ぶ
多くの先輩画家の活躍から、学ぶことは影響を受けることとは別の話です。
その画家の持ち味や、表現方法と画法でいかに上手く鑑賞者を、引き付けているのかを見て参考にすることもできる。
先輩画家たちは、自分より先にいろんなことを経験しています。
気になる作家などは、いろんな可能性を見せてくれる。
美術の歴史から学ぶ
古代人の仕事からヒントを得る
画家の仕事は古代から受け継がれている。
古代ギリシャ時代からヨーロッパ絵画の伝統は始まり、多くの偉大な芸術家を生み出してきました。
絵画の分野だけでなく、彫刻や建築、写本や装飾デザインにいたるまで、さまざまな分野があります。
我々の時代の絵画は、それまでの時代のほんの一時でしかありません。
絵画は、伝統を受け継ぎ新たな発展をしてきました。
歴史を知ることで、貴方の世界はさらに大きく広がっていきます。
古代の巨匠たちは、貴方に数多くのヒントや正しい方法を与えてくれる。
今の自分の考えと照らし合わせる
過去に数えきれないほどの歴代画家たちの絵が、世界の美術館に展示されている。
大巨匠から無名の画家の絵にいたるまで、絵画にその生涯をかけて描いた作品が残されています。
彼らも我々と変わらない普通の人間なので、同じような悩みや苦しみを経験しています。
貴方も美術館に行けば、自分の悩みを解決に導いてくれる作品に必ず出会える。
そこで、今の自分と照らし合わせ、その画家からヒントを得ることで、問題を解決するという方法は古代から受け継がれてきた勉強方法です。
この先人から学ぶことは、かつての巨匠たちもしてきた大切な勉強方法です。
貴方の悩みは、過去の画家たちが全て教えてくれます。
目標と期限を決める
自分の目標を明確にしておく
自分の目標を明確に定めることは大変重要です。
そのことをおろそかにしてしまうと、ズルズルと時間だけが過ぎ去り、貴方はなぜか取り残されたような感覚に襲われるかもしれません。
自分が確実に、いつまでに「このような自分になる」と、決めることが大切です。
あくまでも目標ですが、それを決めておくことで自分が「本気」でそれに取り組めるようになる。
本当にそうなりたいと考えているなら必ず効果はあります。
どこまで本気かで、結果に違いがはっきり表れる。
何年で、どのような成果を出すのかを、はっきり決めておく
たとえば、「1年後までにデッサンをマスターして、油彩画の勉強を始める!」と、決めて勉強をしたとします。
それがもし本気の願いならば、1年間貴方はあらゆることを全てこなすようになるでしょう。
絵が下手だとか、素人でも関係ありません。
自分ができることを、徹底して行うのです。
環境や状況によって行動が変わってくるので、自分の環境に応じて計画し、それに沿った方法を頭を使い実行に移すようにすること。
自分に何ができて、どのようにすればそれが達成できるのかを、じっくり考えながらマメに行動するといい。
例えば・・・
●基本デッサンを1年で習得する場合
・デッサン道具をそろえる
・参考資料を集める
・練習を毎日4時間行う
・その分野の専門家を見つけてアドバイスしてもらう
・合評会に出してほかの人が描いたデッサンと見比べる
・自分にできていないことをノートに書き出して分析して研究をする
など、1年で何をどうすると結果につながるのかを計画する。
本気で実行できれば、1年後には必ず良い成果が出る。
必ず自分にはできると自信を持つ
根拠のない自信は大切
根拠のない自信を持ったことは、貴方にも1度はあるはず。
その自信はどこから来るのか不思議だと思うに違いない。
でも、その自信は信じていいと思います。
自分の中で「出来るという自信」は、未来にできてしまうことを心が反応している証拠ですから。
今はまだ何も知らないとしても、自分がやりたいと感じているなら成功率は高いという事です。
できると感じたことは必ず出来る
自分が「自分にはできる」と感じたことは、必ず出来るようになっている。
途中であきらめたり、メンタルブロックされない限り、それが遅くてもあきらめなければ必ず出来る。
問題としては、最初の気持ちが続くかという部分だけです。
最初の新鮮な気持ちを忘れないで、前進すれば必ずいい結果が出るはず!
好きな事ならあきらめないし、その夢は消えることはないでしょう。
自分が持っている大切なものは、絶対に手放してはいけません。
たとえそれが、「世間一般に認められない」ようなものでも。
まとめ
絵が上手くなるコツというと、絵の描き方だけだと考えがちですが、もっと他のことにも目を向けなければ本当の上達を得ることは難しい。
実技的な事はあたりまえで、毎日それについて考える癖を身につけないと、なかなか前に進めないものです。
今自分が描き途中の作品があれば、この先のことを考えて眠れないという事は、画家としてはあたりまえのようなこと。
そこまでいかなくても、いつも自分の絵に対する考えを忘れないようにして、マメに自分に必要な知識を得て実践してみると少しずつ変化していきます。
人に教えてもらうだけでは、限界があるのでやはり自分で研究することが大切ですね。
絵とは自分で作りあげるもの。
自分で考えて行動していくと、いつの間にか分かっているに自分になっていることに気づくと思います。
やはり自分の目標と、期限を決めることで成果の出方は違うので、自分に厳しくなり取り組むことも大事だと思います。