画家や芸術家には、自分だけに見える美の世界がある。
自由で美しい理想的な世界は、遠い古代文明の時代から自然を模倣したり、
人間の夢を描くことから始まりました。
その世界は神の世界を目指すもので、画家の「奇跡的な美の創造力」により生み出されてきました。
現在あらゆる美術でも注目されている「新しい美の表現」を目指すことが現代画家に求められています。
美の泉から湧き出る奇跡
心の中にある美の泉
人の心の中には誰にでも美の泉があります。
心の中には個人的な美の景色があり、そこには心に響く美の水が流れている。
誰も立ち入ることができない自分だけの神秘の世界に敏感な人は何らかの創作を始める。
美の世界は誰もが持っていますが、その「美的表現」は、あらゆる分野の芸術によってなされています。
美の表現は特技、才能、感性によってさまざまであり、詩や歌、楽器、彫刻、絵画、建築、踊り、工芸、書、映像、舞台など、
ジャンルは自由に選べるのが現代の芸術の特徴です。
心のなかにある「美の宝物」を見つける
自分が見ている美の世界のなかには、それぞれの専門分野というものがあります。
絵画の世界にもあらゆる表現方法が生まれているため、画家になるにはそれぞれ自分が目指す方法を専門的に学ぶことになる。
個人的に目指す専門分野でもさらに多くの表現方法があるため、専門的に凝縮して突き詰めないといけないない。
絵画の画法を習得するには、それ相応の努力と経験が必要になってきます。
突き詰めることで見つけ出すことができる世界には、貴方にしか見えない美の境地がある。
その境地にたどり着いたとき、自分に見える美の中から宝物を見つけ出すことができます。
宝物とは自分の美の泉から湧き出るものであり、誰もそれを知ることができないため、
貴方がそれを作品として描かないといけないのです。
貴方の心の中には「無限の美の世界」があるということを忘れないでください。
自分の見たものは記憶となる
子供の頃の思い出
自分には美的世界や感覚が乏しいとか、
才能がなくて何を描いたらいいのかわからないという人がいますが、
子供の頃の「思い出」を思い出してみてください。
誰にでもある小さな出来事や体験などには、幼い時に見た心地よい記憶があるはずです。
その記憶は貴方の人生観を左右するかもしれない出来事であり、将来の美の世界の入口であったりもします。
幼い時からの記憶をたどると、普通の日常の出来事のなかに潜む美の世界にも気づくことができます。
経験と記憶を思い出す
人生の長さには関係なく、誰にでも記憶に残る経験やエピソードがあると思います。
楽しいこと、嬉しい出来事、、不思議な体験、悲しい記憶、など、、
あらゆる人生経験しているなかでの思い出に残る出来事は、自分の人生観や心の中心軸になっている。
良いことばかりでなくて、悲しい出来事や個人的な事件なども大きく影響して、それが貴方の人生観をつくりだしていきます。
画家は自分の人生観や思想などから絵のテーマを選び、自己の芸術性を高めるきっかけとします。
記憶に残る出来事は、貴方の美的世界のメインテーマとなる。
美の感覚を研ぎ澄ませば発見できる
美の思想に直結する感性
個人的な美意識は人生経験だけでなく、生れついての性格と感覚が結びついてきます。
生れついての「感覚的に得る自然美」と、「意識して培う美学」はどちらも必用で大切です。
2つの美の世界は自分の中で1つなり、そこから新しい自分の美の思想となる。
美の思想と感性は直結していて、貴方に必要なすべての美意識を創りだしていく。
自分の美を本質を探究する
圧倒的に美しく素晴らしい絵を描くには、絵の本質に気づかないといけない。
絵の本質は何か、自分の美の本質とは何なのか、をとことん探求しないといけません。
でないと、確実な理想の美学を絵にすることは不可能といえます。
芸術の本質に気づいてそれを自分のものにした人は、巨匠のような永遠の美の世界を描くことができるます。
絵画芸術と自分の美学の本質を照らし合わせると、貴方の進む道が確実に決まるでしょう。
無我夢中になれる世界にこそ真実が隠されている
夢中になって描き続ける自分の世界
絵を無我夢中になって描く続ける画家を思い出してみてください。
モネ、コロー、ゴッホ、ミレー、ルノワールなどは、日本でもよく知られている画家たちです。
彼らは自分の見える世界に夢中になり、朝から夜まで絵を描いていました。
他人には、普通の日常風景ですが、彼らにはその自然の美の世界が違って見えていたのです。
日常の中での不思議な発見は、やがて自分の絵画思想と結びついて新しい画法の実験を繰り返します。
彼らを夢中にさせましたのは創造の世界で自由な色彩を使い、自己の真実と向き合うことでした。
理想の世界を描くことは画家の使命
画家が自己の真実と向き合うことはとても大切なことです。
自分のなかの真実を見つけることができない人は、悩んだり苦しんだりしています。
絵を描く前に苦しんでいると、先に進むことはできずにただ時間を浪費してしまうだけです。
理想の世界を描くには、まずは自分の心と自分の美についての本質に眼を向ける必要がある。
画家の使命は、「自分が発見した美と真実」を「絵のテーマに結び付けて表現」することです。
その美が、絵の具を使って生み出されることも考えると、画法やメチエ美なども大きく関わってくるでしょう。
自分の絵に必要なことを総合判断して、絵画芸術を始めるのであれば貴方の画家としての成功は約束されます。
人々を圧倒する美の世界を創造するには、すべてを知り一つのことに焦点を当てて取り組むことがとても大切なのです。
まとめ
「圧倒的な美の世界を創造」というのは、そう簡単なことではありません。
1点でもそのような作品を描ければ、画家として本望だと誰もが思うことでしょう。
ルネッサンス時代のミケランジェロやラファエロのように巨大な壁画の時代はもう来ない。
我々の時代は特に絵のサイズが縮小されていき、社会もそれを望んでいるのが現状なのです。
そのような時代で絵画を描く人たちには、小さいながらも「新たな美を感じさせる絵」を描いてほしい。
絵の本質を見極めて突き詰めることをしながら、確実な方法で貴方の夢の実現を目指しましょう。
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