「フラゴナール」軽妙で官能的な画家
ジャン・オノレ・フラゴナールはフランス・ロココ美術の大画家です。 ポンパドール夫人に寵愛されたフランソワ・ブーシェに4年間師事したのち、 念願のローマ賞を受賞して、1756年にイタリアに留学。 その地で、精気あふれるイタ…
あなたの好きな絵は?
ジャン・オノレ・フラゴナールはフランス・ロココ美術の大画家です。 ポンパドール夫人に寵愛されたフランソワ・ブーシェに4年間師事したのち、 念願のローマ賞を受賞して、1756年にイタリアに留学。 その地で、精気あふれるイタ…
今年に入って久しぶりに美術館に足を運んでみると、 メトロポリタン美術館展が開催されていて大いににぎわっていました。 お客さんのお目当ては「カラヴァッジョ」、「フェルメール」、「レンブラント」、「ルノワール」でしょうか。。…
「現代の人物画」は私たちの日常と家族や友人などの、身近な人を描くのが一般的です。 古代エジプト、ギリシャでは、神を表現するために人を描いたのが人物画の始まりだったという。 そして王の肖像や貴族などの位が高い権力者や国の統…
グリューネヴァルトは、デューラーとともにルネサンス期最大のドイツの画家としての地位を占めている。 画歴の初めについてはよくわかっていないが、マインツ大司教の宮廷で独力で優れた経歴をつくりあげました。 グリューネヴァルトが…
ジョン・エヴァレット・ミレイは、ヴィクトリア朝時代に大成功をおさめた人物です。 彼の早熟な才能は両親の深い愛情によって育まれました。 そしてロイヤル・アカデミー史上最年少で入学したときから、 彼は輝く星として注目を集めま…
18世紀フランスが生んだ最高の装飾画家フランソワ・ブーシェは、1703年、パリに生まれました。 ブーシェは、ルモワールのもとで短期間画業を修めたのち、銅版画の彫師となり、 1723年にローマ賞を得て、3年間のイタリア留学…
アンニーバレ・カラッチは、16世紀イタリア絵画の復興に大きな役割を果たしたカラッチ一族のなかでも、いちばんの才能に恵まれた画家でした。 アンニーバレは、当時広く行われていた人工的な技巧に対抗して、兄と従兄の3人で故郷ボロ…
19世紀最大の画家、近代絵画の父とまで呼ばれるポール・セザンヌ。 しかし、50代半ばまでの彼の人生は、苦悩と絶望の連続だった。 そんな彼の孤独な心をなぐさめ創作意欲を刺激し続けたもの。 それは、故郷エクス・アン・プロヴァ…
マニエリズム画家のうちで最も偉大な、最も洗練された画家の1人と考えられるブロンズィーノは、 「マニエラ」すなわち優雅で人工的な画風の追求に全生涯を捧げました。 彼の師ポントルモはミケランジェロやラファエロに対するブロンズ…
17世紀最大の肖像画家の1人であるフランス・ハルスは、 1580年代初期にアントワープに生まれました。 彼は生後まもなく家族とともに北部のハーレムに移り、同地で一生を送りました。 ハールレムにおけるハルスは、土地の人々の…
ホイッスラーは、16世紀の最も独創的な画家の1人であり、 世間の耳目をひく奇矯な人物でした。 アメリカに生まれ、ロシアで少年時代を過ごしたのち、帰国して陸軍士官学校に入学したが、 化学の試験に落第して学校を中退し、絵を描…
フラ・アンジェリコは若くしてドミニコ修道会に入り、写本装飾によって芸術家の道を歩み始めた。 ヴァザーリの著作のなかでは、世事にはまったく関心を示さず、はじめは宗教に、 次いで芸術に打ち込んだひじょうに敬虔な人間として描か…
ジョルジュ・スーラは小さな色の点を並べる新しい絵画手法「点描主義」で特に有名です。 スーラは、自尊心はつよいが極端なはにかみ屋であり、 ほとんどの時間をひとりアトリエにこもって絵を描くか、読書をして過ごしていました。 彼…
フランシスコ・デ・ゴヤは18世紀スペインが生んだ最大の画家です。 寒村に生まれ、18歳のときにマドリードに出てフランシスコ・バイユーのアトリエで働き、後に彼の妹と結婚しました。 マドリードはスペインの文化の中心でしたが、…
ボナールは19世紀後半に生まれ、青年期にはナビ派に属し、日本の浮世絵の影響を強く受けている。 第一次世界大戦後には、ルノワールとともに「若きフランス絵画」の名誉会長にも選ばれるほど、評価はたかまり、 「ブルジョワ的ボヘミ…
ティエポロはイタリア・ロココ様式を代表する画家でした。 17世紀末にヴェネツィアに生まれ、短期間ながら地元の無名画家に学び、20歳のときに1点の油彩画が公の場に展示されて、一本立ちの画家として認められます。 そのあとすぐ…
モローと言えば宿命の女を多く描いている画家です。 古代ギリシャ神話や聖書のお話を題材に、名作を描いているフランスの有名な巨匠です。 特にサロメは有名で彼はこのテーマを何枚も描いています。 その一つが今回日本で紹介されて大…
ドイツ・ロマン主義絵画を代表するカスパール・ダヴィッド・フリードリヒは、一生を風景画に捧げた。 彼は創造した神秘的で魅力的な画面はきわめて深い精神性をたたえいている。 フリードリヒは、まじめで陰鬱な性格で、近寄りがたい容…
ドガは同世代の画家のなかでひときわデッサンに優れていました。 彼は18歳のとき法律を学ぶことを放棄し画家を志します。 常に巨匠たちの伝統を尊重しますが、彼自身のインスピレーションはパリの日常生活の場から得ていました。 オ…
マザッチオは豊かな町カステル・サン・ジョバンニのごく普通の家庭に生まれました。 ブランカッチ礼拝堂の一連のフレスコ画制作という偉業により、彼は「ルネサンスの始祖」という敬称得る。 だが、彼は同地で26歳という短い生涯を終…
パリ、リヨン駅からムラン上面に向かって走る郊外電車。 その車内は、すでにパリの華やぎを離れて、どこか土臭い田舎の雰囲気を漂わせている。 この電車に揺られて行く緑の森フォンテ―ヌブローは、今から数百年前、印象派の画家たちが…
「私は娘を失った。もう神など愛すまい。彼方の彼女の墓、花々。みな見せかけだ。・・・・」 娘アリーヌの訃報を受け取ったタヒチのゴーギャンは、遠くデンマークに住む妻メットにこう書き送った。 ゴーギャンにとってアリーヌは、家族…
ピエロ・デラ・フランチェスカは、今でこそその当時の最も尊敬されるイタリアの画家とされているが、彼が大きな名声を得るようになったのは、最近のことで、当時彼は、画家であると同時に数学者、理論家として有名だった。 しかし、17…
ダヴィッドは新古典主義運動を代表する最も偉大な画家でした。 簡潔で伝統を重んじる新古典主義は、彼の偉大な才能を通して、まず、フランス革命期の、次いてナポレオン帝政下の公式画家として認められるようになった。 ダヴィッド自身…
西洋絵画の魅力を世界に知らしめた油彩画の歴史のなかで、肖像画の役割は重要でした。 王侯貴族が競うように、優秀な肖像画家を求めて自分の肖像を描かせました。 その中でも時代の中で、魅力ある画家たちの絵筆は現在の我々にも不思議…
「階段を降りる裸婦NO.2」 この絵の出現はまさに「事件」でした。 1913年2月、フォーヴィズムやキュビズムなど、ヨーロッパの最新美術を初めて本格的に紹介する国際美術展がニューヨークで開かれたとき、23歳の画家デュシャ…
歴史上最高の名画といわれている「モナ・リザ」。 ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」やミケランジェロの「システィーナ礼拝堂」と並び、最高の名画とされてきた天才レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた女性「モナ・リザ」ですが。。 …
ジョン・カンスタブルはおそらくイギリスのすべての風景画家のなかで、最も偉大な独創的な存在といえる。 とりわけ故郷サフォークのストゥア川流域、ソールズペリ大聖堂、ハムステッド・ヒースの景観が有名。 田舎で生まれ育ち、イング…
エル・グレコは、ベラスケスやゴヤと並び称されるスペイン3大画家のひとり。 けれどこの画家は、本名をドメニコ・テオトコプーロスといい、地中海のクレタ島で生まれたギリシャ人なのです。 イタリアで10年修業を積んだ後、スペイン…
ヤコポ・ティントレットは、ティッティアーノ亡きあとのヴェネツィア最大の画家でした。 島の共和国に生まれ、めったにそこを離れることなく、自分の家族と芸術以外にほとんど関心を示さなかった。 対抗宗教改革にわきかえった時代風潮…