現代アートという言葉はよく聞くと思いますが、最近では新しい考えから生まれたアートばかりでなく、現代を表現したあらゆる美術を総合して現代アートと捉える傾向になってきています。
常にわかりにくいものから、わかりやすいものまで、アートは、鑑賞者を混乱させてきましたが、現在はその鑑賞側の理解する能力が高まってきたと言えます。
なので、鑑賞者からすれば、今の生きている人の表現として、総合的に作品を見る眼を持ちはじめているのです。
現代アートを買うのは、自分が今どのような時代を生きているかを知るため
アートで客観視して気づかされたことは変えることができると思う
現代アートを通して人はあることに気づきます。
全ての常識が正しいと思って生きていることに・・・
アートを作る人も見る人も同じ時代を生きているので、無意識に感じることは共通しているのでしょう。
アートから感じ取って気づいたことを、人々は自分たちの新しい社会に役立てています。
自分を変えてくれる圧倒的な刺激を、現代アートに求めている
欧米では自分が落ち込んで、何もできなくなると美術館に出かけるそうです。
そこは先人たちが苦難を、知恵と勇気ある心で生き抜いてきたことを教えてくれる場所なのです。
人は誰でも変わりたい時があります。
現代アート作品には、「アーティストの魂」が入っているので、初めて目にした作品に、人は「圧倒的なパワー」を感じ取るのです。
今の自分に必要なものが絵画を通して、あなたに刺激をあたえてくれます。
同時代人には理解できなくても、未来に向かって新しい試みを表現できているアート作品を買う
現代アートのコレクターは、新しく面白そうな表現に注目し、人が考えつかないところに、何十年後の社会の一部を見ることができるからです。
それらの表現には未来への期待とアートのを新たな表現の可能性を感じとれるのです。
現代アートには、次の時代を予感させるものに期待している
技術的に新しいものから、古い古典的な方法までさまざまですが、アーティストたちの大きな動きを感じるときは、一つのないものねだりから始まることが多いのです。
これが一時的なのか、長期的で新しい表現が生まれる時代にきているのか、コレクターは注目して自分好みの作品を探し始めます。
まだ誰も注目していない新人アーティストを発掘し始めているでしょう。
現代アートで永遠の美を手にいれる
美は自分自身を若返らせてくれる
アートに限らず人は美しい花や植物、美しい自然の風景など、自分が美しいと感じるものに囲まれて生活している人は、いつもイキイキしています。
アートコレクターは、自分の好きな「美しいと感じる絵画や彫刻に美を見ることで」心が穏やかになりいやされる。
作品を見ると、若い時の自分を思い出す人や、その時のいい思い出などを思い起こさせてくれる癒しにもなります。
一目ぼれした絵画を購入した時の心は、この上なく幸せに違いないと思う。
なぜなら、自分の夢の一部を見つけたような気分になるから・・・
好きな作品を好きに買う時代
今の時代アートを買うのは昔より簡単に、しかも手ごろな値段で手に入ることも多くなってきました。
画廊やギャラリー、百貨店、国際アート展、作家自身のインターネットの個人ページ、画廊ホームページ、ネットオークションなどインターネットでの作品購入が簡単にできてしまいます。
特にネットオークションは一昔前の作家の作品を手放すコレクターが、オークションに出品してお手頃な値段で落札しています。
ネットオークションを見て驚いたのは、平気で偽物の模写作品の混じって出品されていることです。
目利きで作家に詳しくない限り、手を出すと簡単にだまされてしまいます。
あとは百貨店の画廊のオークションは、偽物はないので初心者でも安心してお安く購入可能です。
愛する物に囲まれて暮らすという生き方
アートや骨董、工芸品のコレクターはいつも自分のコレクションに囲まれて暮らす生き方を選択しました。
人によってさまざまですが、作品はアーティストの魂の一部です。
コレクターも、それが自分の心を埋める幸せの一部になっていきます。
お茶や、お酒を飲みながらゆっくり眺めるのも一つの楽しみになりますね。
アートのある暮らしとは、「美」の中で生きること
「美」それは明るい美、暗い美、楽しい美、悲しい美、とたくさんありますが、人はどんなところにも美を見つけてしまう生き物なのでしょう。
アートの中では死も美の一部になっています。
あるコレクターは、幼い時父親とメリーゴーランドに乗った記憶だけが「父との楽しい思い出」でした。
彼女は今メリーゴーランドの絵を購入してコレクションしています。
彼女の「美」にはいつも愛する父親との思い出が詰まっているのです。
それは彼女の永遠の美なのです。
アートコレクターの作品の買い方
単にアートコレクションというわけでなく、自身のアートコレクションそれ自体が「価値」を持つようにしていく
プロのコレクターは単にコレクションするだけでなく、自身のコレクションの価値が上がる仕組みを作り、コレクターも個人的に活動をしています。
アーティストとのコミュニケーションを大事に考え、作品についての逸話から、制作の方法、絵の特徴や魅力などを、個人でできる方法で作家を盛り上げてコレクターのコミュニティーを作り、コレクター仲間を増やしていくのです。
成功すれば画家の絵のファンも増えて、絵の価値は上がっていくということになります。
(僕の作品)
コレクションの作品紹介した自分の名前のギャラリー、美術館をオープン
コレクションが多くなると、自分のギャラリー、画廊、個人美術館を持つのは、コレクターにとっての最高の夢でしょう。
ギリシャ彫刻のコレクターは、個人美術館を持ち入場料までとるほどになった人もいます。
そのほかにも現代アートの版画専門のコレクターが、自宅の一部を美術館として公開している人も多いですね。
(グループ展会場)
サラリーマンコレクターや郵便局員でも4000点のコレクションを持つ
サラリーマンでも長年コレクターとして、絵画作品をコレクションしている夫婦も日本では多いようです。
ボーナスで買ったり、最近では分割払いも可能のギャラリーもあります。
アメリカで、ある普通の夫婦が4000点のコレクションを、美術館に寄付したお話が話題になったこともあるようで、日本でも浮世絵のコレクターも何千点とコレクションした作品を海外で公開したりしています。
個人の人生のコレクションをどこでどんな風に人々に公開するかは、個人の自由なのでこれは最後のお楽しみですね。
(今年描いた作品)
コレクターが作品を手放すとき・・
死、借金、離婚
・人はいつかは死にますから、自分の作品と離れる時がきます。
なのでその前に誰に譲るのかよく考える必要があります。
・借金で仕方なくお金に変えなければならない時は、一番辛いでしょう。
あとで買い戻すつもりで返済にあてるコレクターが多いようです。
・離婚は財産を分けるときに手放す人と手放さない人に分かれるようです。
個人で買った作品なら手放さないと思いますが、夫婦で選んで手に入れたのなら作品の奪い合いも考えられます。
(僕の作品)
作品の価値が上がったて来た時
まず好きなアーティストの作品を3~4点集めてみる。
作品の値段が上がって来ると、まず一点を売りほかの新しい作品を二点買うという戦略があります。
さらに価値が上がると売り、何点かの作品を購入する。
これを繰り返すことで作品は増え続けるのです。
最後に残しておいた作品は、これ以上価値が上がらないと思ったときに売ります。
思い入れがある作品は売りがたい
あと個人の思い入れがある作品は絶対に手放さない方がいいでしょう。
自分がコレクターになるきっかけをくれた作品などは、「この作品からコレクターの道が始まったんだ」と、周囲の人々にお話しすることが多くなるので・・・
実際あるコレクターが、借金のためしぶしぶお気に入りの作品を、手放さなければならなくなり売ってしまいました。
(僕の作品)
後にどうしてもあの作品を取り戻したいと思い探し回り買い戻しに行くと、アーティストの作品の価値が上がり4倍の値段で買い戻さなければならなくなったコレクターは、4倍の値段で買い戻したそうです。
それほどその作品に思い入れが詰まっていた大切な作品だったというお話でした。
自分の大切な思い出の詰まった絵は決して売らないことですね!
まとめ
絵画コレクションをする人は、美意識が高い人です。
もちろん、多少投機も目的に行ってもいいと思います。
ですが、若い作家を応援する気持ちや、自分の目で新人の素晴らしい画家を見つけるのも一つの楽しみだと思います。
是非、絵画ファンを目指すのであれば、若手の新人をあなたの手で、発掘してみてはいかがでしょうか。
きっと、楽しさが倍増しますよ!
ただし、本当に自分が惚れ込む絵を描く作家に限ります。