絵画には自己流と自分流の2つの道がある。
この2つは意味合いは同じ様ですが、
私としては少し違うように考えています。
たいしたことではありませんが、
絵をこれから始める方は参考に読んでください。
我流と自分流は違う!
絵を描く人には自我が強いタイプが目立つ。
何も考えずに我流で絵を描き始めて、自己流の道を選ぶ画家も少なくない。
我流で描くタイプは(人によりますが)基礎知識などは無視して、
感覚的に描くことを大切にしています。
偶然的に基礎知識を得て自然に描き続ける人もいますが、、
才能がある人は一握りにすぎません。
![](https://i0.wp.com/taesunworld.com/wp-content/uploads/2018/09/779px-Lautrec_at_the_moulin_rouge_two_women_waltzing_1892.jpg?resize=606%2C700&ssl=1)
ほとんどの人はある一定レベルからは上達は止まってしまいます。
ひどい場合は最初からつまずいて、展覧会で評価されないと絵を描くのを諦めてしまうこともある。
自分流の場合は基礎をしっかり学んで、経験を積んでいるので平均的に困ることはない。
画家を目指す人は誰にでも理想があるし、
描き方の癖はみんな違うので、
それなりに基礎段階からその人の個性は出始めます。
最終的には自我をどの段階で出すのかが作家としての出発点になる。
そのタイミングには個人差がありますが、どの段階で自分流にしていくのかを
しっかり見極めることはとても大切です。
基礎をおろそかにしないこと!
建築でも基礎をおろそかにして、
土台がしっかりしていなければ
頑丈な家は建ちませんよね。
初歩的なことの根の部分がどれだけしっかり探求するかで
基礎勉強能力の差も出てきます。
![](https://i0.wp.com/taesunworld.com/wp-content/uploads/2018/09/Study_of_horse.jpg?resize=522%2C700&ssl=1)
基礎を中途半端にしてテクニックだけに頼るとか、
個性とひらめきだけで勝負しようとするとあまりよい結果は望めない。
はじめからテクニックと個性だけに頼ると長続きしません。
基礎をおろそかにして我流で制作しても、
絵画関係者の眼には惜しい作品に見えてしまう。
経験を積んだら自分流も取り入れよう!
自分流を身に着けることはとても大切です。
我流の面白さとは別に、自分流は制作そのものの考え方、道具の扱い方、勉強の方法、
応用など、制作方法などの経験から自分流で正しい手順で行うことだと思います。
![](https://i0.wp.com/taesunworld.com/wp-content/uploads/2018/08/mig2.jpg?resize=300%2C420&ssl=1)
絵を描くための正しい基礎を人とは少し角度を変えて行い、
自分の目標に合った仕事をするために必要なことを取り入れていくことなのです。
どのようにすれば仕事がしやすいのか?
を常に考えて制作することが自分流をつくることになるのです。
自分流は個性に繋がる!
また、自分流は自我を出すことにも繋がっていきます。
我流とは違い、その場の勢いに任せたものとは違う。
基礎が熟成されてくると、その土台の上に乗る自我は余分なものを排除されて、
必要なものだけが制作に取り入れられていきます。
![](https://i0.wp.com/taesunworld.com/wp-content/uploads/2018/07/FB_IMG_1464706993595.jpg?resize=445%2C640&ssl=1)
今の自分に適しているひらめきと技術とが融合して、新しい自分独自の方法が生まれるのです。
自分流は目的に必要なことと不要なことをしっかり把握してから
制作するので勢いだけで描く絵とはまた違った説得力を持っている。
まとめ
高い芸術性においての我流とは、
人より感覚的に優れている才能があるかないかなので、
ほとんどの評価の結果は0か100、のどちらかになる。
粘ってもダメな絵はダメだし、
自分流でも基礎を学んで描くのとでは違いがはっきり出てしまう。
100人に1人くらいは上手い人もいるでしょうが、
普通に考えるととてもリスクが高い考え方であり、
独学の方にはこの方法はあまり勧められない。
あなたの才能をじっくり育てることをしながら
個性を同時に育てていくことをオススメします。
絵の道は自分で選ぶものなので、
どちらの道を行くのも自由です。
自分が何をしたいかでその方向性も変わってくるでしょう。
参考程度にそんな考え方もあるのだなと
心に留めておいてください。