「ブーシェ」享楽を愛したパリジャン
18世紀フランスが生んだ最高の装飾画家フランソワ・ブーシェは、1703年、パリに生まれました。 ブーシェは、ルモワールのもとで短期間画業を修めたのち、銅版画の彫師となり、 1723年にローマ賞を得て、3年間のイタリア留学…
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18世紀フランスが生んだ最高の装飾画家フランソワ・ブーシェは、1703年、パリに生まれました。 ブーシェは、ルモワールのもとで短期間画業を修めたのち、銅版画の彫師となり、 1723年にローマ賞を得て、3年間のイタリア留学…
絵画制作を長くしていると、 普通に学んだこともマンネリ化して、 自分に合う素材を見つけるようになっていく。 それが自分の芸術を広げるきっかけにもなるので、 気になる下地や使えそうな素材には、 なるべく挑戦して色々試してみ…
アンニーバレ・カラッチは、16世紀イタリア絵画の復興に大きな役割を果たしたカラッチ一族のなかでも、いちばんの才能に恵まれた画家でした。 アンニーバレは、当時広く行われていた人工的な技巧に対抗して、兄と従兄の3人で故郷ボロ…
人が何かを成し遂げるには忍耐力が必要だ。 そしてどんな問題があっても知恵を使って解決する。 どんな成功者でも必ずこの2つの能力を確実に持ち合わせている。 もしあなたが継続することが苦手で飽き性な正確なら、 この二つのこと…
私は美術館に行くと、絵の鑑賞と共に楽しみにしていることがある。 それは、作品と一体となって飾られている額縁です。 額縁というものはとても不思議なもので、 絵と同じく職人の技巧による技と、木彫の装飾デザインと色に魅力を感じ…
絵画には自己流と自分流の2つの道がある。 この2つは意味合いは同じ様ですが、 私としては少し違うように考えています。 たいしたことではありませんが、 絵をこれから始める方は参考に読んでください。 我流と自分…
コロナ騒動から絵を学んでいる人が最近増えています。 絵の世界だけでなく、 あらゆる趣味の世界が充実し始めている。 コロナで教室などで学べなくなっている方がいる反面、、 逆にコロナのためにネットなどで新しい学びを見つけた方…
19世紀最大の画家、近代絵画の父とまで呼ばれるポール・セザンヌ。 しかし、50代半ばまでの彼の人生は、苦悩と絶望の連続だった。 そんな彼の孤独な心をなぐさめ創作意欲を刺激し続けたもの。 それは、故郷エクス・アン・プロヴァ…
絵を描いて数ヶ月経つけど、なかなか上達しない。 という人はいると思う。 マニュアル通りに学ぶのは簡単ですが、 基本的なことができていない人には難しいものです。 先生に教えてもらえるなら早く上達できますが、 独学だとそうも…
厚塗りの絵で有名なのはゴッホやルオーが有名ですよね。 彼らの魅力的な作品の秘密は、厚塗りされた絵具にあると思います。 その絵の具の塊は画家の魂を感じさせる迫力と美しさがあります。 最近は厚塗りの絵を描く画家は少なくなって…
あまり絵に興味がない人が 「美術館に頑張って行ってみたけど・・・」、 鑑賞しても「何も感じなかった」というお話をよく耳にします。 「何がいいんだろう?」、「何も感動しなかった」、「自分には向いていない」 「絵はわからない…
油絵具のホワイトの種類はいろいろありますが、 何を基本に選べばよいのでしょう?! ホワイトにはそれぞれ特徴があるので、混ぜる色による化学反応を しっかりと理解して選ぶべきです。 基本、シルバーホワイト、ジンクホワイト、チ…
マニエリズム画家のうちで最も偉大な、最も洗練された画家の1人と考えられるブロンズィーノは、 「マニエラ」すなわち優雅で人工的な画風の追求に全生涯を捧げました。 彼の師ポントルモはミケランジェロやラファエロに対するブロンズ…
油絵具は描けば艶が出る絵具です。 油絵具は顔料を乾性油で煉ったものであるから、 画溶液を混ぜずにそのまま用いても艶が出ます。 本来、ツヤとコクのあるマチエールが描けるのが油絵のよさと特徴でもある。 しかし、水彩や日本画に…
一般的に油絵の印象は、重圧でボリューム感ある絵具の魅力だと思います。 しかし油絵具はその昔、今の印象とはまったく違う性質だったのです。 初期の油絵は薄塗りで描かれていました。 そして薄塗りの油絵具はどんどん発展していき、…
ナイフで描きた画家には、レンブラント、モロー、セザンヌ、ブラマンク、 ビュッフェ、ゴッホやクールベ、バルビゾン派の画家たちが有名です。 歴史的に見てナイフを使って描いた画家はそう多くはありませんが、 近代に入ると画家たち…
17世紀最大の肖像画家の1人であるフランス・ハルスは、 1580年代初期にアントワープに生まれました。 彼は生後まもなく家族とともに北部のハーレムに移り、同地で一生を送りました。 ハールレムにおけるハルスは、土地の人々の…
線で描く絵画は、基本を学ぶ上でとても大切です。 なぜならこの線について知っていないと絵画的表現を 自由に行う事ができないからです。 デッサンから油彩画まで線の表現はあらゆる場面で必要になります。 線による表現から、鑑賞者…
絵は筆遣いによって色んな表現を可能にします。 今回は16世紀~19世紀にかけて使われてきた技法の一つ、 ヴェラトゥーラと、20世紀の巨匠たちが用いた技法の一つフロッティを紹介します。 ヴェラトゥーラはティッツィアーノから…
具象絵画は基本的に、「質感表現で違いを描き分ける」ということをします。 質感表現は、なぜそれが必要なのか? どのようにして質感を描き分けるのか? どんな見方があり、どんな方法があるのか? など、制作で何を基準にしていくの…
絵画は各時代によってデッサンに対する考え方が違います。 バロックの時代は線が消えて、ルネッサンスの時代よりも 人物や静物がぐんと画面前に飛び出してきます。 それは光と闇の効果などもありますが、ルネッサンス時代のフラットな…
ホイッスラーは、16世紀の最も独創的な画家の1人であり、 世間の耳目をひく奇矯な人物でした。 アメリカに生まれ、ロシアで少年時代を過ごしたのち、帰国して陸軍士官学校に入学したが、 化学の試験に落第して学校を中退し、絵を描…
グレーズと言えば、グリザイユ画が有名ですし、 グレージングワニスというグレーズに使われるオイルも販売されているほど、 古くから画家たちが使ってきた技法の一つです。 その中でも、特にグレーズ技法を使って活躍した画家たちと、…
絵の下地は13世紀から、もともとは白でしたが、 16世紀のヴェネツィア派によって、下地に有色下地を使うことになりました。 キャンバスを使う時代になると絵画が大型化していき、 下地を有色下地にする方が制作のスピードに適して…
絵を描く人は自分が使う画材について詳しくなっておく方が良い。 画材について詳しい人はいろんな道具を使った経験があるため、 いつ何をどう使うべきか、どの道具が自分に適しているのかを知っている。 絵に詳しい人はさらに道具にこ…
絵画の制作というのは、ある程度の経験によって描く手順が決まってきます。 制作手順は絵によって違いますが、思った通りの手順で描くことが できると絵はスムーズに仕上がる。 絵画の技法を知らない初心者の場合は、どうすればベテラ…
フラ・アンジェリコは若くしてドミニコ修道会に入り、写本装飾によって芸術家の道を歩み始めた。 ヴァザーリの著作のなかでは、世事にはまったく関心を示さず、はじめは宗教に、 次いで芸術に打ち込んだひじょうに敬虔な人間として描か…
バロック絵画の巨匠カラヴァッジョの展覧会が開催されていたので勉強がてら観てきました。 日本初公開のユデットとリュート弾きを楽しみにハルカス美術館へ。 カラヴァッジョの絵は好きでも嫌いでもないので、あまり期待はしてなかった…
絵画と彫刻によるデフォルメは、その時代、時代で議論されてきました。 造形美に必要なデフォルメは、現実の通りではなくて画家の感情と 思想によって自然に生み出されていきます。 正確さに厳しい時代ですら、その作品に画家の考えに…
今絵を描いている人は好きなものを描いて満足していたり、 その逆で、何を描いていけばいいのかわからない人もいると思います。 今の時代はっきり言ってなにを描いてもいい時代ですが、 絵を描く人も増えているため、よく似た絵が増え…